おいしい 千葉 ~ponの食べある記~

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2006.10.14
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カテゴリ: 浦安市


雰囲気が最高にすばらしい。最上階まで吹き抜けになったラウンジには、窓のシェードごしの光が満ち溢れている。テーブルとテーブルの間隔がじゅうぶんにとられている。アンテナ系のゆっくりしたBGMが、わりと大きな音で流れていた。

ラウンジにいるどの顔にも、笑顔がまろやかに映っている。あわてているような人はだれもいない。みな余裕を持って、ゆったりした動作で動いている。心のチップに(優雅&スロー)を仕込まれたようにも見えてくる。なんとなく、SF映画の一場面に出くわしたようでもある。

まずは、飲物を34杯持ってきた。サイゼリヤのドリンクバーくらいの品揃えはあった。

フードメニューのほうに向かう。サンドイッチが5種類くらい用意されている。ローストビーフサンド・シーチキン・卵とサーモンのサンド(ニソワーズ風)・パニーニなど。ブッフェ用の小型ではなく、ちゃんとしたサイズのロールパンを使ったりして、けっこうボリュームがある。他にピクルス・ポテトサラダ・春巻・フィッシュフライ、タコスチップスなどが用意されている。

デザート目当てで来たはずなのだが。こうやってみごとに美味しそうに整列してやってこられると、たちまち目がそちらに行って、軽々しくそちらに心変わりをしてしまう。とりあえず、自分に素直に従うことにする。

4皿、5皿と取った。そして目の前に置くと、つい(きちんと・律儀に・ごっそり・全部)食べてしまう。はっきり言って、何のブッフェに来たのか、どこか不明瞭になって来ている。小休止を入れた。

少し体勢を立てなおして、やっと甘いほうにいく気持ちになってきた。皿のタワーに手をのばす。(余談だが。この行為によって、ブッフェ用のスイッチが今一度きちんと入り直すような気がしている。営業マンが、取引先に乗りこむ前に一度ネクタイを締めなおす行為と似たようなものではないか)

食台の上は、みごとなスイーツが目白押しだった。実演コーナーでは、ワッフルとクレープが随時焼かれて供されている。そのほかにも、チョコレートファッジ・イチゴのタルト・ベイクドチーズケーキ・アップルシブースト・ショートケーキ・イチゴのシュークリーム・ポピーシードクグロフなどが用意されていた。

月替わりのテーマがあって、今月は「アメリカンパイ」特集だそうだ。たしかに、ブルーベリーパイ・パンプキンパイ・レモンパイ・キャラメルパイなど9種類のパイがディスプレイされている。いくつか皿に取った。

この中で白眉は、チョコバナナパイだった。大柄なバナナが横から見えて、まわりにはクリームがたっぷりコーティングされている。(余談になる。ヤマザキの「まるごとバナナ」はけっこう好きな商品だが。高いので、調子よくは買わない。1本88円、もしくは100円のときに、やっと買う気になれる)(バナナは安すぎてあまり有難くなくて買わないし、「まるごとバナナ」は<その割りに>高すぎて、買う気にならない。バナナって変なヤツだ)重々しい感じ、たっぷりした感じが実によろしい。イタリアントマトのパイ類ほどの重厚感はないが、しかしそれを連想させる立派な体格が、こちらの食欲をうれしく刺激してくれる。

カップ仕立てのチョコレートムース・フルーツゼリー・イチゴのヨーグルトムースなどは、ありそうでいてなかなかない趣向で、見た目にも嬉しい一品。お口直し的な意味のフルーツコーナーには、メロン・パイン・リンゴ・フルーツカクテルが用意されていた。

ベイラウンジ サンド
ベイラウンジ ケーキ


総じて、ブッフェによくありがちなチープさが一かけらも感じられないのが、本当にうれしい。そのままショーケースで売れるような品物が供されるのが、ブッフェスイーツの理想だと思っている私には、ここは理想に近い楽園のように思えた。小さなショートケーキも、きちんと2段重ねのスポンジで、その間にもイチゴがはさまっている。甘さは控え目におさえているようだが、それもその品によりけりで上手にコントロールされていた。クランベリー等の酸っぱい系では、より重々しい甘さにしているし、ショコラ等の苦み系では、より淡白にして本来の苦さを活かすように工夫していた。

自分でも、あきれるほど取りに行った。12皿は持ってきただろう。そして、目の前に置かれればやはり(きちんと・律儀に・ごっそり・全部・根こそぎ・洗いざらいに)たっぷりと食べてしまう。

日ざしがゆるくなったためなのか。窓をおおうシェードが、するすると上がりはじめた。窓外に広がる庭園が、すっきりとのぞめるようになる。

ここのブッフェの供出方法は興味深かった。普通は、古くから提示されていたものはそのままに、そこに新しい品物を混ぜるやり方をするだろう。ここは、古いものはさっさと引きあげてしまい、そこに今できたばかりの品物を置いていくやり方だった。それは、春巻やパニーニなどの温か系もそうだし、ヨーグルトムースのような冷た系も同じようにそうやっていた。間隔はだいたい、20分単位だろうか。新旧混在しているのとは違って、当たり外れがない、良心的なやり方であるだろう。これにはかなり感心してしまった。

サービス面も申し分なかった。あいた皿はどんどん持っていってくれる。水もひっきりなしに注ぎに回っている。そしてどのスタッフの顔も、しなやかな笑顔があふれていた。

携帯を取りだして、ヘッドフォンをつないだ。自分だけに、ラフマニノフの2番の3楽章を流してあげる。遥かなるものへの限りない憧れをつづったようなこの曲…。この贅沢な居空間で味わうと、またいつもとは違ったさわやかな高揚感がぐんぐんと寄せてくる。身体の中心部が、本当に熱を帯びてきた。放出するばかりで蓄量の減った精神のプールに、少しずつ心地よい素材があつまってくる。私はそうやってしばらく、リラックスの極致をさまよい歩きつづけた。

「ベイラウンジ」
住  所: 浦安市舞浜1-8 
アクセス:ディズニーリゾートライン ベイサイドステーションそば 
      P(400台/3千円利用で3時間無料) 
電話番号:047-355-5000
営業時間:14:30-17:00
定  休:無休
座  席:多数(約250席)
利用種別:個人向き/女性向き/仲間向き/家族向き/甘党向き/
メニュー:(平日)スイーツブッフェ1800/ドリンクバー付2600/
     (土日祝)スイーツブッフェ2250/ドリンクバー付2950/
     (子供)スイーツブッフェ1000/ドリンクバー付1500/     
      生ビール1200/ソフトドリンク各700/紅茶900/珈琲900/    
評  価:☆☆☆☆☆
     (味4.5/量5/サービス5/雰囲気4.5/CP4.5/駐車場4)





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Last updated  2008.08.24 18:01:10
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