おいしい 千葉 ~ponの食べある記~

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2006.11.24
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テーマ: カレー(3760)
カテゴリ: 千葉市


言われてみれば、確かにそういう傾向はあるかも知れない。家でカレーが出るときは、たしかに食に意欲的でない自分がいる。だいたい台所で、その舞台裏を見てしまっている。ルーには、特売の目玉で買った88円(小)か178円(大)の「熟カレー」か「バーモントカレー」の甘口がお決まりで使われている。素材別のとか、ブイヨンやらフォンドヴォーがどうとかいうカレー粉には、結婚以来お目にかかったことがない。

子どもの好き嫌いを直す意味があるのか、ときたま変な具材が遠慮なく紛れこんでくる。タケノコカレーに椎茸カレーに納豆カレー。肉じゃがを作る途中で気が変わった末の糸こんにゃく入りのカレー。なんでもカレーに放り込めばすむような感じでやってくるのだから、食べるほうはたまったものではない。

このところ、近所からもらった大根が余っていて、奥方が調理法に困っていた。まさかが簡単にまかり通るわが家なので。(大根カレーだけは止めといて)と子どもと一緒になって懇願していた。

自分の内でカレーは、いちおうカレー的な色合いをした準矯正目的の半闇鍋趣向の大甘どろどろルーが標準仕様となっていた。奥方もよくわかっていて、私の分だけは大皿に盛らない。小ボール2つにルーとライスをそれぞれによそってくる。私は、辛味スパイス・粉チーズ・ハーブソース・オレガノソルトの瓶をならべて、食べるごとにそれらを適当にふりかけながらアレンジし、なんとか始末をつける。

「ビンディ」「ジャイネパール」「デュワン」「サマラナ」のような本場系に入っても奥方は少しも喜ばず、「ククレ」のほうが美味しいと平気でのたまう。外食の際の子どものお得意メニューで、余るとどうせこちらが食べるはめになる。自然、自分から注文しなくなる。長年の習慣からか、カレーに積極的でない体質が醸成されていたらしい。

そんな中、フェスティバルウォークで前々から気になっていた「木多郎」に入ってみた。物はためしか。とりあえずどんなものか味わってみることにする。

メニューはごくシンプルだった。ポーク・チキン・野菜という基本種。辛味は0~6以上とあり、ライスの量も3段階で選ぶことができる。その中から、ポークカレー辛味2でライス普通盛を注文した。ラッシーをつける。

カレーを甘く見ていたわけではないが、出てくるまでけっこう時間がかかった。メニューのトップにこう書いてある。(スープカレーはまる鶏と豚骨から取ったスープと、各種野菜を使ったスープをブレンド、昆布や帆立の旨味を加え基本スープに仕立て、数種類のスパイスとハーブを独自に配合して作られております)(その日の分を毎朝仕込み、オーダーを頂いてから下処理した具材をスープで煮込み、辛さを調整してお出しします)

チェーンといってもレトルト+その場キッチンではなく、各店独自にやらせているという。けっこう手間と時間がかかるわけか。

お盆にひとそろい載ってきたビジュアルは、まさにjust my typeだった。ルーとライス別々の上に、もう一つアレンジ皿までついてくる。なるほど。スープ仕立てにしただけで、こんなに自由度が広がるのか。スープとして純粋に味わったり、ライスにスープをかけたり、すくったライスをスープに浸してから行ったりと、いろいろな楽しみかたができる。

(じっくりとよく煮込まれているな)とスプーンの脇でポークを切っていて、そう実感する。インゲン・ピーマン・にんじんなどの野菜メンバーも、すぐにカットできる。本当によく煮込まれている。表面の照りだけでも、素材のよさを感じとれる。厳選っぽい、育ちのよい顔をしている。

辛味2でも十分すぎるほど辛い。刺すような浸透度で、舌の先のほうが少し莫迦になりかけている。先の柔突起の間に辛みを追いやって、味覚はなんとか平衡を取ろうとするが、辛みが強くてすぐにオーバーフローするような感じか。舌が、どこに触ってもヒリヒリ感を感じてしまう。サイドに水がかかせない。たまにラッシーで口の中を整える。

たしかに評判になるだけのことはある。あっさりとしていて豊穣、さらっとしていて辛辣、辛いだけのようでいて底深い。シンプルなテーマだからこそ、無限のバリエーションに広げられる。濃度で勝負したのではない。コーヒーで例えれば、見た目と濃度は極薄アメリカンにしたのに、味わいと香りと刺激は、同等かそれ以上増したようなものか。これは簡単には実現できない技だろう。

うんうんと、いちいち納得しながら食べすすめた。鼻がうれしく鳴る。口もとが思わずほころんでしまう。カレーを食べるのにこれだけ積極的になったのは、本当に久しぶりのような気がした。

「札幌発スープカレー 木多郎」 (きたろう)
住  所: 千葉市中央区川崎町6-9
アクセス:ハーバーシティ蘇我 フェスティバルウォーク2階 P(多数) 
電話番号:043-209-6692
営業時間:11:00-22:30(LO22:00)
客  席:カウンター7席/テーブル10卓/分煙/
定  休:無休
メニュー:ポークカレー850/ポークエッグカレー950/ポーク野菜カレー950/
     チキンカレー850/チキンエッグカレー950/チキン野菜カレー950/
     野菜カレー850/野菜エッグカレー950/(季節)牡蠣カレー1200/
     ベーコンエッグカレー1050/平日サービスカレー680/
     <※辛味4と5は100円増し/辛味6は200円増し>
    (つまみ)
     若鶏の唐揚450/オクラ酢350/ピリ辛ラッキョ250/枝豆250/
    (デザート)
     マンゴープリン350/パンナコッタ350/三色アイス350/
    (飲物)
     ラッシー300/レモンラッシー350/パインラッシー350/
     バナナラッシー350/ピーチラッシー350/マンゴーラッシー400/
     マスカットラッシー400/オレンジジュース250/ウーロン茶250/
     コーヒー350/紅茶350/カフェラテ400/
    (タイムサービス)
     15:00-18:00まで。夕張メロンケーキ+ドリンク380/
評  価:☆☆☆☆
     (味4/量3.5/サービス4/雰囲気4/CP4/駐車場5)





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Last updated  2006.11.24 05:06:47
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