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偶然いっしょにゴールして抱き合った宋さんに手をとられて
ソウルの永登浦走友会のテントに案内され、
濁酒のモッコルリで乾杯し食事をいただいた。
なぜ彼はイルボン(日本人)にそうしたのだろうか。
多分、国際親善という大義名分があっただろう。
「東亜ソウル国際マラソン」だからね。
かつて東亜新聞は反日のとりででもあった。
国際といっても招待選手を除けば外国勢はほとんどいない。
彼は宗教的な信念に基づいていた。
かつてイルボンは侵略者であり、彼らから見れば怨念の対象だった。
「敵を愛する」と言ったら大げさだろうか。
かがんで私の靴のチップをとってくれた。恩讐を超えた精神があったと思う。
対日感情は変わったとはいえ・・・・。
宋さんは59歳で私と同じ年。偶然だった。
3時間25分のゴールだから年代としては相当速い。
一期一会、一期一走。
だが偶然でなく、心の反映があのような出合いになったのだと思う。
1週間たって分かった歴史のひとコマでした。