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道後温泉の近くにある第51番札所・石手寺(いしてじ)に行ってきました。

松山起点で
自転車で無理なく往復可能なルートなら

石手寺→繁多寺→浄土寺→西林寺

───あたりかな。

(乱れ打ちにつき、札所の回り方は順序どおりではありません)


そう思ってお昼過ぎに石手寺に到着。

しかし広大なお寺で
色々見て回るうちに想定外に時間がかかってしまい


なんかいろいろとすごいお寺でした。インパクトもすごい。

個人的に色々とここがスゴイ!と感じた点を挙げていきます。


その1・入り口付近に土産物店や焼き餅の販売処や食堂がある

 お守りやおみくじ、御朱印帳を販売している納経所とは別に
 こういった土産販売所が複数存在していることにびっくりしました。
 道後温泉に近いので
 お遍路以外の観光客の訪問も普段ならきっと多いんだろうなぁ…。

 ただ現在はコロナ禍のため、休日にも関わらず人はまばらで
 営業している土産店は一店舗でした。


 白の納め札・ひと束200円。
 事前にお遍路用品専門店とかで買うと110円。
 できれば前もって準備しておこう。

 ​
四国八十八ヶ所納め札(納札) 白 200枚綴り


 今から行きたいけど売店もなさそうなお寺だしどうしよう~困ったわ~という時は
 札所0番というサイトに「​ 納め札・お経ダウンロードサービス ​」というのがあります。
 ありがたいことに無料です。
 納め札、お経ともに全国の札所に対応したものが用意されています。
 自転車+徒歩がメインだと、なるべく荷物は軽くしたいので
 お経は今の所こちらのを印刷させて頂いて持ち歩いています。

 最近小さい文字が読みづらくなってきたので
 文字大きめになるよう印刷。
 天気によってはかなり薄暗い場所で読むこともあるので、
 拡大して大正解でした。

 この日空腹ではなかったので
 焼き餅を買わなかったのが心残り。

 今度立ち寄った時には是非食べてみます。



その2・お遍路の起源・衛門三郎伝説ゆかりの石がある寺

 お遍路をしていると「衛門三郎」の名前に各所で遭遇します。
 お遍路の起源となった伝説の人物です。

 (衛門三郎伝説)
 伊予の領主・河野家の衛門三郎は、何度も托鉢に現れたみすぼらしい僧の鉢を
 叩き割って追い払ってしまう。
 その後八人の子が次々に死亡。
 失意の衛門三郎の枕元に僧が現れ
 はじめてあの僧が弘法大師だったと気づき、全てを捨てて大師を追いかける。
 四国を20周したが大師に会えず
 逆回りしたところ、絶命寸前にやっと大師に再会、過去の非礼を謝罪する。 
 死ぬ間際、同じ家に生まれ変わって今後は人の役に立ちたいと望んだ衛門三郎の手に
 大師が「衛門三郎再来」と書いた石を握らせたところ
 翌年、河野家にその石を左手に握りしめた息子が生まれた。
 石は安養寺に収められ、のちに「石手寺」と名前を改めた。

 それぞれのお寺にいろんな逸話がありますが
 ここは寺の名前の由来がレジェンド級。




その3・境内が広く混沌として順路がわかりづらい

 正面から売店の並ぶ通路をまっすぐ進み
 国宝の仁王門をぬけると開けた場所に出ます。
 立派な三重塔がそびえ、お堂っぽい建物が右手にも左手にもあります。
 お経を納めたらいいのはどこだろう。

 (あとで調べたら、左手にある立派なのは阿弥陀堂、右手の小さいのは茶堂だった)

 右手にあった納経所(これも表示がないので一見売店ぽく見える)で
 本堂の場所を聞くと「さらに正面の階段を登った上」とのこと。
 じゃあ広場の左手にある立派な建物が大師堂だろうか?

 階段をのぼったところにある本堂でお経を納め、階段を下りかけたら
 親切なお遍路の方が
 「大師堂は階段の下ではなくて、本堂のさらに右の奥にあるんですよ」と
 教えてくださいました。ありがとうございます。
 教えてもらわなければ間違えてたわ…。

 多くのお寺に設置されている「順路」「→本堂」「→大師堂」「→納経所」の表記が
 ないんですよね。
 それっぽい建物の前に納め札入れの箱とか線香立てとかロウソク立てがあると
 「あ、ここだ」と勘違いしがちですが、本堂と大師堂は階段の上です。

 あと古く歴史あるものが多いせいで
 極力手を入れないようにしているのか不明ですが
 案内表記が少なく、広大で全体的に混沌としているのも
 迷いやすさの一因ではないかと感じました。


4.見どころ多すぎ

 当初、石手寺のあと、繁多寺までは足を伸ばす予定でした。
 しかし途中で「今日は石手寺のみにしよう」と方針変更。
 それほど見どころが多すぎるお寺です。
 境内MAPに掲載されているものを
 全部しっかり見てまわろうとすると一日がかりになるんじゃないかな…。
 私も全部見て回ることはできませんでした。


5.ある意味パラダイス(探偵ナイトスクープ的意味で)な仏教テーマパーク

 国宝・重文クラスがごろごろ存在する由緒ある寺なんですが
 謎めいたものの多い境内を見てまわるうちに
 次第にこれまでのお寺で感じたことのない
 言いようのない違和感もふくれあがってきます。

 私が一番衝撃を受けたのは第二洞窟。
 (第一はどこにあるのかよくわからなくて行けなかった。本堂左だったらしい)

 光のまったく入らない曲がりくねった狭い穴のような通路を
 黙って手探りで下りていくんですが…。
 めちゃくちゃ狭いので
 力士のような体格の人は通り抜けられないと思います。
 目隠しして手すりのない螺旋階段を降りるような感覚かな。 
 暗くて怖いというより、足を踏み外して転んだらどうしようという怖さ。
 声を出すなという注意書きが入り口にありますが、
 真っ暗闇で段差があると気付いた瞬間、思わず「うわ」って声出たわ。
 コロナ禍の現在、壁をベタベタ触りまくって進むしかないのはちょっと抵抗あるね。

 ちなみに三重塔の周囲には四国八十八ヶ所のお砂が袋に入れてぐるりと設置されており
 一周で八十八ヶ所お砂撫でができます(有料)。
 せっかくなのでお砂撫でもしてきました。
 ただ砂の入った袋はかなり年季が入って汚れていたので
 最初触れる時は正直かなり抵抗ありました。
 終わったら持参したスプレーで手指消毒。

 今はちっちゃい手指消毒スプレーを持参してお遍路していますが、
 この寺ほどスプレーが活躍したところもなかなかない。
 (納経所の前に一応設置されています。ただ私が訪問した時間帯は中身がありませんでした)

 いろいろ見るものや触るものが多くあるお寺なので
 じっくり見てまわる予定の方なら
 使い捨てビニール手袋持参でもいいかもしれません。

 宝物館にもお金払って入ってみたんですが
 中が暗すぎて展示物がどれもよく見えなかった。
 光当てたら劣化するからなのかなぁ…と
 勝手に想像して見て回りましたが、
 それにしても暗すぎ。
 文字とか判読できないレベルの暗さでした。

 カオスさが際立っていたのが
 宝物館そばにある釈迦の誕生から悟りまでを描いた石板のある庭でした。
 全部で12枚あったかな…?
 立体的に彫られた石板はわりと新しくて見事なんですが、
 それを保護しているアクリル板の汚れっぷりがもうハンパない。
 長いこと手入れされていないのか
 生い茂った草木で覆い隠されて見えない石板もあって
 ここだけなんか廃墟みたいになってます。

 広すぎて手入れが行き届かないのかもしれませんが
 せっかく釈迦の一生を美しく描いた石板なので、
 せめて石板と説明文だけは全部見えると良かったかなぁ…。

 巨大な立体曼荼羅はなかなかの迫力でした!
 道路側からもよく見えると思います。

 歴史あるお寺なのに
 どことなくナイトスクープ的なパラダイスっぽさとカオスを
 感じずにはいられない。
 仏教テーマパークと呼ばれるのも納得です。


次に訪問した時は、第一洞窟、ミニ八十八ヶ所を是非見てみたいと思います。




★石手寺に行く前に準備すること

 1.優先順位

 寺に着いてから何があるか調べようと思っても
 ぶっちゃけ案内がわかりづらいので
 事前に何が見どころか調べて、
 どれとどれだけは絶対見るか、優先順位を決めておいたほうがいいです。
 全部回るの結構大変。


 2.小銭多めに

 見どころがいっぱい=賽銭箱もいっぱい です。
 途中で小銭がなくならないよう、多めに準備しておきましょう。


 3.携帯消毒スプレーや消毒シート(もしくは使い捨てビニール手袋)

 お砂撫でなど、触れるものも多く、あると安心です。
 海外からの観光客も多いお寺ですし、
 お寺の消毒薬が切れている可能性もあります。
 今の時期必ず持参しましょう。




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(余談)


ちなみに松山周辺を自転車で回るなら、レンタサイクルが便利です。
一日300円(保証金1000円)という良心的価格。
最寄りは大街道駅。

サイクルステーション・モンキーズ ​(クリックで別ウインドウ開きます)

全国各地いろいろな土地に住んできましたが
愛媛は自転車王国だと思います。
サイクリストの聖地・しまなみ海道を擁する県だからかな。

大人も子供もちゃんと専用のヘルメット着用して自転車に乗ってて
割と衝撃受けました。みんな意識高いわ。

ただ松山市は城下町のせいか、
歩行者の通る幅が十分確保できてない細い道が多いです。
奇妙な角度で交差したり、
行き止まりが多かったり…。
正直「走りやすい環境が整っている」とは言いがたい。

そのため、自転車で車の横スレスレに走る機会も結構あります。

これかなり恐怖なんだよな~。
あ、だからヘルメット着用率が他県に比べて高いのかもしれないね。

素敵なサイクリングロードも存在します。

HP 重信川サイクリングロード

事前に調べておき、
可能であればサイクリングロードを利用するといいよ。
安心して気持ちよく走れます。

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お遍路一式セット、通販で売っています。

【金剛杖と笠も送料無料】服装は自由にスポーティーに♪白衣を着られないお遍路さんに金剛杖と遍路笠を含むお遍路グッズ9点セット(普段着でお参りされる方はこのセットです)[お遍路グッズ][お遍路用品]


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【私の遍路支度】

まず何を買うか、
そして一体どこまで本格的に揃えるか。
悩みますよね~。

私はとりあえず
納経で使う必要最低限のものをまず準備し、
必要性を感じたら
少しずつ買い足していくことにしました。


★とりあえず最初に買ったもの

納経帳、線香、ローソク、地図


★家にもともとあったものを利用

数珠、ライター、ショルダーバッグ、ボールペン、手指消毒スプレー、カッパ


★ダウンロード印刷したもの

お経、納め札


★いくつか回るうち、追加購入したもの




いまのところこれで事足りてます。ご参考まで。





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最終更新日  2021.07.10 23:48:10
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