NO 25 子どもを死なせない!



ニュースを見ながら私は10年前,息子が生まれた時のことを思い出しました。

平成3年1月15日,
予定日より16日早く,息子は3300グラムで元気に生まれました。

いつもよりテレビを見る時間が格段に増えた入院生活の中,
1月17日,真っ暗なテレビの画面の中でミサイルが勢い良く発射しました。
湾岸戦争勃発です。

アメリカが戦争を始めたら,それが世界戦争になる可能性を除外しても,日本は手を染めずにはいられない…と常々感じていたから,
「えっ,ちょっと待ってよ。私は今新しい命を生み出したばっかりなんだから。お国のためになんか渡さないんだから…!」と激しいショックを受けたのを覚えています。


命の大切さ。

わかっていたつもりだったけれど,
子どもと暮らしてみて初めて,今までのは頭で理解していたことだったんだと感じました。

宮崎勤が殺した幼い子どもの骨を親に送り付けたとニュースで聞いた時,

「蛍の墓」で幼い節子が弱っていくのを見た時,

阪神大震災でがれきの下で声を掛け合いながら死んでいった親子を思う時,

瞬間的にそれは私の子どものことにすりかわり,体中が悲しく,不安でたまらなくなる…。

それが子を持つ親の気持ちなのだろうと思います。

子どもには生きているって楽しい,生きていて良かったと思ってほしい。
そして,そう思える人生を保障するのはおとなの務めなのだと思います。


戦争反対!



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