外出自粛要請が出たのになぜ?
新型コロナ感染拡大で気になる3つの心理
海原純子
| 博士(医学)・心療内科医・日本医科大学特任教授
3/28(土) 9:33
海原 純子(うみはら じゅんこ、1952年4月1日[1] - )は、日本の医学者(医学博士)・医師、随筆家、歌手。神奈川県横浜市出身[2][3]。
来歴・人物[編集]
学生時代にアルバイトでジャズ歌手として活動していた時期があった。1976年、東京慈恵会医科大学卒業[4]。同大内科、病理学講師を経て、1984年、東京都港区南青山で「海原メディカルクリニック」を開業。女性のストレス性疾患の診療を行う[5]。 1999年からは休止していた歌手活動を再開。日本各地でライブを開催している[6]。2006年白鴎大学教育学部教授、心身医学健康教育リテラシーなどの講義を受け持つ。2007年から2012年まで厚生労働省健康大使に任命される。2008年から2010年までハーバード大学ヘルスコミュニケーション客員研究員として研究に携わる。2011年、復興庁心の健康サポート事業統括責任者となり、東日本大震災による被災者や災害ボランティアの心のケア、サポートニーズ調査および講演活動を行っている。2013年より日本医科大学特任教授に就任[5][7]。これまで多くの著書を上梓し、読売新聞「人生案内」回答者にも名を連ねる。2016年現在、毎日新聞・日曜版「心のサプリ」を連載執筆中[8]。
1. 自粛要請が出た夜になぜ?―楽観バイアスの背景にある若者の不安
「自分の周りにコロナ感染者はいない」「自分はかからない」という根拠のない理由で行動の自粛をしない人がかなり多くみられました。小池知事による東京都の週末自粛要請が出た3月26日夜、高田馬場駅周辺で多くの若者が集まり歌ったり飲酒したりして、深夜には泥酔者が路上に倒れるなどの騒ぎがあり、渋谷でも多くの若者が深夜まで過ごす姿がみられたといいます。
自分は症状がないから大丈夫という思い込みは楽観バイアスであることは確かですが、自粛要請が出たこの時点でなぜ、と疑問を持つ方もいらっしゃるでしょう。またこの行動を無自覚と批判する方も多いでしょう。しかしこうした行動が要請の出たその夜に行われたということに注目したいと思います。
楽観バイアスの背景に存在するのは「不安」だと思われます。不安を抑圧し現実を直視せず心を守るために楽観バイアスがとられているのだと思われます 。若者たちが就職や今後の生活に不安を感じていることは疑いがありません。 先が見えない中で自分の将来に感じる不安を紛らわす手段として、現実逃避し深夜の外出や仲間との連帯が行われている可能性が高いのです 。また若者の中には不安な現在の状況に対しての行政に対する不満や閉塞感があり、自粛の呼びかけに反発してしまう傾向もあるのではないかと思います。
若者の行動自粛を呼びかける場合、単に自粛という呼びかけにとどまらず、その背後にある将来に対する不安を理解してそれを軽減する具体的な対策、政策を行政が示す必要があるでしょう。
若い世代には、自分たちが知らず知らずに感染を拡げてしまうと感染拡大の収束が遅れ、結局は自分たちの将来がさらに不透明になることを知ってほしいと思います。この週末土曜は都心の大型店や映画館が営業をしていない影響か人出は減少しているようです。ただ週明けに営業が開始した時点でどうなるかが懸念されます。
兵庫県姫路市は27日、東京から23日に帰省した30代の女性が、新型コロナウイルスに感染したと発表した。市によると、女性は11日からにおいを感じにくくなっており、27日に検査を受けて陽性と判明。市の聞き取りに「(感染が確認されたプロ野球阪神の)藤浪晋太郎投手と同じ症状だったので心配になった」と話したという。
市によると、女性は飲食店の従業員。帰省翌日の24日に医療機関を受診したが嗅覚の状態が改善せず、27日に市の相談窓口に連絡して検査を受けた。
発表では、女性は新幹線を利用し、姫路駅からは自家用車で帰宅。実家で暮らす50代の母親に目立った症状はないという。市は今後、症状が出始めて以降の女性の行動などを詳しく調べる。
藤浪投手は検査を受ける際、ファンらへの啓発も念頭に実名での報道を望んでいた。 (小川 晶)
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