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2010.01.30
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カテゴリ: カテゴリ未分類



28日に成立した今年度第2次補正予算の審議過程の強烈なヤジ、答弁拒否、指名なしでの閣僚席飛び出し等々は、閣僚や議員にあるまじき行動であり、襟を正せと云うわけである。
確かに、この委員会でのヤジがあまりひどくて閣僚の答弁が聞き取れないことが多かった。ましていわんやヤジの内容も、誰が発しているヤジなのかも知る由もなく、だだ五月蝿いだけの委員会であった。

テレビ中継を見ているとたくさんの議員が映っていたが、主役は質問者と答弁者のやりとりであり、それ以外の人はただ聞いているだけで、反対意見があってもそれを発する機会が与えられた訳ではない。となれば野次でも飛ばしておかないと、選挙民に対して自分の存在をアピールできないとでも思っての言動だったのであろうか。
聞くところによれば、TV中継のない委員会では野次が飛ぶことなどは稀であり、野次どころか欠席する議員も多いと聞く。
でもヤジを飛ばすことが、もし自分の存在をアピールするためなら、それは思惑外れと云うものである。少なくとも視聴者である私にはヤジの発声者が誰なのかも、なにを言っているのかも全然分からなかったからである。

この読売新聞のコラムは、閣僚側のヤジや言動にも言及して、一例として、亀井金融相は閣僚席から強烈なヤジを飛ばし、自分がヤジられると答弁中でも相手を怒鳴りつけ、「くだらん質問には答えられん」と答弁拒否をしたり、とにかく委員会の議場は与野党議員のヤジで発言者の声さえ聞こえなかったと報じているから、余程ひどい状況だったにちがいない。

ところで「ヤジる」は、大辞林によれば「他人の動作や発言などに、からかいや非難の言葉を浴びせる」と大まかに定義しているが、英語ではもっと細かに「ヤジ」を分類している。例えばジーニアス和英辞書で「ヤジ」を検索すると、
booing(ブー・観客が発する非難不満の声)

heckling(演説でのヤジ)
bird (ブーブーというヤジ、不満の口笛) catcall(劇場などでのネコの鳴き声のヤジ、ひやかし)
hoot(ワーワーやじる声、不満・不賛成の叫び声、あざけり)
と並んでいる。

この中の、heckleとはOXFORD現代英英辞典によれば、、
to interrupt a speaker at a public meeting by shouting out questions or rude remarks
(公の会合で質問を大声で叫んだり、不作法な言葉で発言者を妨害すること)とあるから、
国会での「ヤジ」は本来この範疇に入るかも知れないが、今回の委員会での「ヤジ」合戦は、視聴者無視の、いや国民無視の与野党が競ってのhoot(=to make a loud noise=大きな騒音を出すこと)合戦で、とても「ヤジ」と言えるほど上等な代物ではなかったと言える。これが知性と良識の府と言われる参議院の予算委員会かと目を疑ってしまった。

知性と云えば、この委員会で菅直人副総理が自民党の林芳正前経済財政担当相との質疑で答弁に詰まり、審議を中断して官僚の助言を仰ぐ場面があった。
菅氏は自民党政権は「1兆円の予算で1兆円の効果しかないやり方をやってきた」と前政権の投資は経済波及効果が低かったと批判した。
すると林氏は「乗数効果のことを言っているのか」と反論し、子ども手当の乗数効果を質したところ、菅氏は子ども手当の支給額のうち消費に回る割合を示す「消費性向」について「おおむね0・7程度と想定している」と答えてしまった。


この場面をテレビでみていて、財務大臣としての菅氏の無知さも情けなかったが、その違いを理解していないことが充分に見て取れたにも拘わらず、4回もその違いを説明せよと攻め立てる林氏のいやらしさにも、だんだん苦々しい思いが募ってきた。
途中まで林氏の質疑の内容を聞いていて、自民党にもまだこんな論客もいたのかと、この政党も満更ではないと見直し始めていた矢先だけに、もし林氏が、「よくご理解されていないようですので、その違いをご説明しますと・・・」とサラッと大人(たいじん)の風格で、諭すようにその違いを説明をしたうえで、改めて質問を投げかけるような展開にでもなれば、さすがに良識の府は違うなぁと、その存在感を示すことが出来たものをと残念でならない。

いずれにしても、こんな「騒音の府」では、早晩、参院不要論が大きく頭をもたげてくるに違いないと思わせる参院予算委員会であった。





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Last updated  2010.01.30 12:03:27
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