医者と上手く話せない時に。

医者への伝え方。



私だけかもしれないけれど、一番症状が酷い時、言葉が上手く出てこなくなりました。
苦しいことを伝えたい。
でも、どんな風に言えば?
上手く言葉に出来ないで、わけのわからないことを繰り返すだけ。
そしてまた、落ち込んでいく。
だから、ただ「苦しい」とだけ伝えて、肝心の『どんな風に』を置き去りにしていました。
そんなんじゃ、医者だって、分かるわけないですよね。
「苦しい」と伝えて、返ってきたのは、「薬を飲んで頑張るしかないですね」って言葉でした。
その時の私は、鏡が割れるような、失望がパラパラと降っているような気持ちでした。

じゃあ、どうすればいいのか。
人それぞれに、伝え方があるんだと思います。
ただ、私の場合は、書けたんです。
昔のメールを見たら、確かにありました。

胸がイガイガする
めまいがしてるわけじゃないのに、頭の中がぐるぐるして、気分が悪くなる
どこでもいいから高い所に行きたい、そして飛び降りてしまいたい

友達に送っていたメールが、きっかけでした。
書いて、伝えることにしたのは。
医者に、上手く言えない分、ルーズリーフやメモに、
どんな風に苦しいのか、どんな風な感じがするのか、
時には、思いを綴った詩とか、
そんなものを書いては、診察前の受付で渡して、先生に見てもらってました。
その時、迷惑じゃないか気になって、尋ねたことがあったんです。
そうしたら、
「これもあなたを知る大事なものですよ。書ける時に書いてください。
 しんどくなったら休んでください。書きたい時に書いたらいいんですよ。
 見せてもいいと思うものは、私に見せてくださいね。」
そう言われて。
紙の上に吐き出すと、少し楽になれる気がしました。
どこにも行き場がなかった想い。
胸の中で渦巻いていた、息詰まるような苦しさ。

人によって、形は違うでしょう。
私は文章でしたが、
絵だったり、音楽だったり、詩だったり、歌だったり。
それを医師に見せてもいいと思った時、伝えてみてください。
それは、あなたを映す鏡になる。
受け止めてくれる医師が、きっとあなたを治す手伝いをしてくれると思います。






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