喜多尚江・銀のとげ 他

喜多尚江


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 楽描きの家




この人の作品は独特のタッチで、心に響くワンシーンがどこかに必ずある。
全体的にちょっとメランコリックなファンタジー色が強い。
懐かしい感じがするのは何故だろう?
わずかな毒・トゲを含むけど、それが結構心地よい。
子供の時に読むのと、大人になってから読むのとでかなり感想が変わると思う。
噛めば噛むほど味が出る作品群。
2度目、3度目と読むうちに、1度目では気付かなかったところにひねりがあることに気付く。
台詞も、かなり深く、一度では読みきれないこともしばしば。
『ああ、こういうことだったんだ』とふと気付くこともある。
深読み好きの人にはかなりオススメ。




「真夏の国」  コミックス1~3巻(絶版)、完全版全2巻 
近未来ファンタジー?
口のきけない千世と、出会ってしまった厚士を軸に物語が進展。
短編を集めた形式になっている。
千世が口がきけないという設定だけに、絵で台詞を言わせる感じのところがなかなか。
台詞自体もいいのが揃ってる感じ。
ホントのピュアロマンス~って感じがグッド。
その中でも「右と左」がお気に入り。
ああ、こんな風に人を好きになれたら、と思える作品。
それにしても、長かった~。
1~3巻まで、2年おきくらいに出ていた、かなり気の長い作品。
なんでも、1~3巻は絶版になってしまいました。(^^;)
その代わり、ようやく2004年11月に完全版という形で出版されました。
第1巻が発売されてから、完全版2巻が発売されるまで、足掛け11年…かな?
本っ当に長かった~。(T∇T)
それだけに、ラストはとても感慨深かったです。
書き下ろしもあるんだけど、絵柄がまったく違うんですよね(笑)。
ちょっと幼くなってるような感じ。
何はともあれ、完結して良かったです♪


「銀のトゲ」 全5巻 
時代モノファンタジー。
ある意味「鬼がふり返った刻」のシリーズ版とでもいうべき作品。
茨城童子が主役。
扉絵カラーは、茨で円く囲まれた中にキャラクターがいる、という構図。
グレーのような、シルバーのような、コミックスの色も、茨城童子の髪のよう。
茨城童子のトゲトゲを、それと知ってか知らずか囲む人たち。
短編を集めたような形式になってます。


「鬼がふり返った刻」
時代モノファンタジー。短編集。
酒呑童子が主役の作品も有。
リュウが素敵♪
かなりお気に入りの作品。


「空(から)の帝国」 全7巻 
近未来アクション?
全世界を統一した『イデア』のクローン、ローズ。
クローンの存在価値は何?生きる意味は何処にあるの?
そんな疑問をわずかな毒に、展開していく。
まるでバラの棘のよう…。
謎はちゃんと全て解き明かされるのがすっきりしていい感じ。
ダークな面と前向きな面が表裏一体になっているのがすごく自然な作品。


「地球の王様」
学園ファンタジー?
台詞がなかなかいい作品。ハトのポーが可愛い♪
『恋』の意味がちょっとだけわかった気がします。
結構気に入ってます。


「悪だくみは木の上で」
学園ファンタジー?
台詞がいい作品。かなりのお気に入り。
表紙も大好きです♪
和物好きにはお勧め。
幼い頃会った木の精の翠(スイ)と再開した幾子。
なかなか秀逸な恋愛モノ。
『大人は思っていたよりも大人ではない』
『大人だって言うんなら叶えてみせてよ』
この台詞を噛み締めている今日この頃。


「ダブルムーン」
ファンタジー。短編集。
かなり内容的にはバラけてます。
表題作は近未来SF。他は時代モノ、現代超能力モノ。
これは個人的には一番続編を書いて欲しい作品。
「海の宝石」はストーリー展開・絵の感じがかなりお気に入り。
「ダブルムーン」は謎が謎のまま終わってるので、かなり続きが気になる。
個人的にだが、浜田麻里の「Cry For The Moon」が聴きたくなります。
『月が欲しいと泣く子供』という台詞が胸に残る作品です。


「願いごとは3回」
学園ファンタジーアクション?ロマンス?
狼少女のりく。星のかけらを持っていたことから始まる。
なかなかロマンスー♪ってかんじで結構好きかも。


「綺麗展覧会」
現代モノファンタジー。
なかなかかわいらしい作品だと思う。
『胸に咲く花』が心に残る。
なんだか恋がしたくなってしまう話。


他作品
「ブラックリスト」 現代モノSF。初期作品。
「新宇宙」 現代モノSF。初期作品。
「ファンタジア」 そのまんまファンタジー。ピンクのカバーが可愛い。
「イチゴとメロンとオバケ」 オバケに出会った女の子のお話。初期作品。
「ピアノの恋人」 全2巻 学園モノ。変人が多い。絶対音感ほし~。
「ぐるり」 全2巻 学園ファンタジー。青龍・朱雀・白虎・玄武など四神が出てきます。可愛い~♪
「パパゴト」 全2巻 『ままごと』をもじった、ほのぼの家族モノ。あったかい作品です。
「ココロイロイロ」 ファンタジー。ちょっと「空の帝国」を思い出すなぁ。




top羽ピンク
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