音のない世界（書き下ろし・独り言）
ネムレナイのだ。昨年の今ごろもそんなことを言っていたような
気がするのですが、昨年は悩みという立派な原因があったから。
今年はそういうわけでもないみたい。
結局、朝までうとうとしながら仕事をしたり、フトンの中で
ボーッとしていたりするのよね。
午前4時が一番好きな時間なのです。
（この辺は田舎だから）朝を迎える前の鳥のさえずりさえ、
まだ聞こえなく、耳が痛くなるような静寂極まりない、
そしてすこし肌寒い世界と私の呼吸さえ重苦しく感じる貴重な時間。
カタカタとＰＣのキーボード音とたまに鳴く冷蔵庫の低い声くらい。
半分、脳が動いていない状態でいろいろな事が浮かび消え、そして
入ってくる。
頭の中では、メモでは書きとめられないほどの速さで、
ストーリーが展開されていく。
そんな感覚が知らないうちになくなって、窓の外がほんのりと
白くなってきたとき・・・、やっと眠りにつける。
もうすぐ夜が明ける。
私はこうもりのように眠るとしましょう。
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