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指輪 第一話
何年か前 おもちゃの指輪をもらった
寒い寒い冬の日
午後からは天気予報には、なかった雪マーク。
もやっとしたミルクを入れすぎたカフェオレ色の空から
雪がちらちらと舞ってきている。
雪は天からの贈り物というが、
『私も今日、はじめての「おくりもの」をもらったのよ』
と虚空に向かってつぶやいた。
それは、露店で売っているシルバーのシンプルなもの
お兄さんに 何気にからかわれたっけ。
「チョット~カノジョニハ、コッチノホウガニアウ~
オススメ ♪」
路地裏の露店に、高いヒールを履いて
仕立ての良いカシミアのコートで身を固めた私と
こざっぱりしたコーデュロイのジャケットと
ジーンズをラフに着こなしている彼
「私に合いそうなの どれ? 選んでくれた?(笑 」
「これ これがいいかも・・・」ちょっと照れくさそうに
一番センスのいい物を指差し、にこっと笑う。
「肌白いから、なんでも合うと思うんだけどネ」
私は長身の彼を見上げる、彼のキレイな瞳がイタヅラっぽく
笑っていてまっすぐこちらを見ていた。
欲しいと思えば、高級ブランドのリングは自分で手に入れる位の
財力は私には、あった。けれど、それは所詮フェイク。
なんでもいいから、彼が「私の為」だけに選んでくれた物が欲しかった。
ただの我侭だと思ってもらってもいい。
「形」あるものは、風雪を共にし変化して、やがて滅くなって
ゆくものだって、彼は良く知っている人だったけど。
買ってもらった銀の指輪をして、指をからめて家路を急ぐ。
今日の夕飯はこんがり焼けたオリーブのキッシュと
週末に、フリージングしておいたラムシチューだと告げて。
もちろん、ずっと一緒にいられるっていう根拠のない自信は
これぽっちも持ち合わせてはいなかったし、好きだという言葉は、
聞いたことは無いし、伝えたことも無い。
ただ、お互い楽だという理由とそうなるべき運命を信じて
一緒にいたのだと思う。
二人の野望は「目指すは世界征服」(笑
ベットから降りて、頬杖をつきながら
地球儀をまわし、日本から想像もつかないような僻地の事を
熱っぽく話す横顔を、ハーブティーが冷めるのも気にせず、
私は飽きずにずっと眺めていた。
30人ほどの部下を持つ強がりで不器用な年上の女と
フリーの旅行ライターの年下の男
住む世界が違いすぎて、お互い相手に遠慮はしない私達が、
それぞれの自分の道を突っ走り始めるまで、そんなに時間は
かからなかった。
そして出逢いから2回目の冬が訪れる前に、
「ちょっと出かけてくる 心配しないで」と走り書きのメモと
短い内容のメールだけ残し、彼は私の前から姿を消した。
いつかはそんな日がくるだろうとは思っていたのに、
私には止める権利は何も無い。
だって私は現状を捨てられない弱虫な生き物だったから・・・
NYのとある出版社で働き出してからの彼を、私は知らない。
多分 また同じような格好でマディソンアベニュー辺りを
ふらふらと散歩しているのかもね。
そこに出張した時も気にはかかったけど、
連絡をとろうとは思わなかった。
だって・・・今更何を話せばいいの?
逢いたかった?帰ってきて。元気だった?
どれもこれも無粋で、気持ちがこもっていないように聞こえる…
わざわざ逢って無味無臭で乾燥した言葉を言う気にはなれなかった。
ああ、随分つまらない女だったんだなあ、私って。
・・・『NYで大晦日に大雪』
ネットの海外ニュースをクリックする。
ぼんやりとディスプレイを眺めていた時
何年越しのメール着信…彼からだった。
「こっちは大雪だよ そちらは?
新しい年は すべてのひとにやってくる
HAPPY NEW YEAR」
日本で言う所の十日戎(とおかえびす)前後に
帰国するという内容も添えられて。
息をするのも忘れ、そのメールを読み終えた後、自分の中に、
春の眠りから覚めたような思いだけがはっきりと残り・・・・。
・・・永き想いのタケを伝えようとペンをとった。
愚直に生きてきた私は、こんなアナログな伝達方法しか
思いつかないけど、あんなに真摯に人を好きになった事は、
今だなかったのだと改めて気付いただけ、
私は幸せな女なのかもしれない。
・・指輪は今でも 机の引き出しの奥に眠っていた。
それを手に取り、指にはめる。少しゆるくなった隙間が
5年の歳月を物語っていた。
空港行きのタクシーを呼ぶ、さあ、いこう・・・。
※Sストーリーなので、フィクションですよ。(^^;
☆☆
ここから下は素敵な「ヒナ♪」様が、アンサーストーリーを
送ってくれました。文豪の書いてくれた続きをどうぞ!!
・・・渋滞の車の中、記録的な大雪を何度も伝えるカーラジオのボリュームを
少し絞りながら、僕はワイパーが追いつかないほどの雪の粒の向こうに
クリスマスの通り過ぎた少し淋しげなNYの街並みをぼんやり眺めていた。
まだ駆け出しのライターだった僕があるスポーツ記事で運良く小さな賞を貰い、
ここNYに来て早三年・・・
今では仕事の依頼も増え、有名雑誌に載るほどにまでなった。
忙しく取材に回る毎日にうんざりすることもしばしばだが、
成功にたどり着くであろうことを予感出来るほどの充実感だけが
今の僕を後ろから支え、そして僕は振り返ることを忘れた35キロ過ぎの
マラソンランナーのような日々を過ごしていた。
しつこく大雪のニュースを繰り返すアナウンサーの興奮気味な声に嫌気がさし、
カーラジオのスイッチに手を伸ばしたその瞬間、
懐かしいイントロが流れ始めた。
「You’re Only Lonely」
彼女はどうしてるだろうか・・・
ふっと僕は白い雪の向こうにモノクロ写真のアルバムを
一ページずつめくるように三年前のあの時間を思い浮かべた。
僕が日本を離れる事を決めたあの夜、彼女に送った一通のメール。
「僕が君を愛するためには越えなくてはいけないものがたくさんあると思う。
そしてまず最初に越えなくちゃいけないものは君なんだ」と・・・
「You’re Only Lonely」の歌詞のようにひたむきに君を愛せたら・・・
でも、小さな一欠片の男のプライドと、僕が日本を離れる事を
最後まで止めることのなかった彼女のへの苛立ちが別れのメールを書かせ、
送信ボタンを押さた。J・Dサウザーの歌声をバックに・・・・
来年早々、日本に一時帰国の予定がある。そうだ、帰ったら彼女にメールを送ろう。
「こっちは大雪だよ そちらは?
全ての人に新しいとしは やってくる」
何故だろう、先週も会って話したかのような自然な言葉しか
今の僕には思い浮かばない。
「いつか僕が選んだゴシックなシルバーリングを覚えているかい?
実は僕も後から同じものを買ったんだぜ。
キミワシラナイトオモウケド」・・・・
こちらは「ヒナ♪」さんのHPデス
*無断転載禁止です
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