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2007.02.18
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カテゴリ: アメリカ映画


  マンハッタンの古いアパートに、若い夫婦が越してきた。やがて妻のローズマリーは身篭もり、隣人の奇妙な心遣いに感謝しながらも、妊娠期特有の情緒不安定に陥っていく。彼女は、アパートで何か不気味なことが進行しているという幻想にとり憑かれていく……。






  導入部分から怖いですね~
王道をいくストーリーの中に、ちょっとした不気味さが沢山盛り込まれれてて、嫌な感じが持続します。

気持ち悪いほど親切な隣のカスタベット夫妻、薬草入りの変わったネックレス、夫のイライラ、周りの知人の不幸・・・

ローズマリーを演じたミア・ファローの痩せた体が、赤ちゃんを身篭った後で、さらに痩せこけていくのがなんとも怖い!
メイクもありますが、髪を切ってベリーショートにするようなシーンだけでも、何気に嫌な予感を抱かせたりします。


ローズマリーの赤ちゃん
隣のカスタベット婦人(ルース・ゴードン) メイクからして不気味です



こういうサタン信仰? を扱った映画の雰囲気が好きです。
不気味で、捉えようがないし、なにかに傾倒している集団って怖い。
一人で立ち向かうには恐ろしすぎる敵です。

曖昧にして終わらせたかった――というこのラスト、鑑賞後の余韻がよかったです。


ローズマリーの赤ちゃん



血とか殺人を思わせる恐怖じゃなく、雰囲気で魅せるホラー。
わざと見せないことも、心理的な恐怖を煽ります。
悪魔が登場した瞬間、興をそいでしまう作品もありますが、そうならなかったのは作り手の巧さなのでしょうか。
「サイン」での宇宙人登場も私的には好きなのですが、遊び心を怖いながらも感じるのがいいのかもしれません。
古い曰付きマンションという設定、狂気していくローズマリーから、二時間強目が離せませんでした。



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監督  ロマン・ポランスキー
製作  ウィリアム・キャッスル
原作  アイラ・レヴィン
脚本  ロマン・ポランスキー
音楽  クリストファー・コメダ

     シドニー・ブラックマー

   (カラー/137分)








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Last updated  2007.02.25 12:18:55
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