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2007.05.29
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カテゴリ: アメリカ映画


 エイミ・タンの全米ベストセラー小説の映画化。
ロサンゼルス。仲のよい4人の女友達は麻雀卓を囲み食べておしゃべりする‘ジョイ・ラック倶楽部’で、それぞれの喜びも幸運も分かちあってきた。アメリカに移住して30年。それぞれの過去の苦労が、仲間の死をキッカケに回想される。母と娘、二つの立場から見つめた8人の愛と葛藤を描く。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



時々コメントを残してくださる さくらさん の、最近のおすすめ作品を観ました。
母娘の強い絆、思い出される苦しかった過去、拓かれる未来――たくさんのエピソードが、膨らむごとに切なくて泣けました。
万人に同じではなく、女性に圧倒的に支持される作品ではないでしょうか。
4組の母と娘。どの挿話にも感情移入してしまいます。

30年前、まだ女性が女性らしく生きにくい頃の中国で、4人の女性たちは4様の人生を歩んでいました。
裕福な家へ嫁ぐことを幼い日から決められていたリンド(ツァイ・チン)、結婚後夫の度重なる浮気で喪失し我が子を殺めてしまったインイン(フランス・ニューエン)、強姦されたあげくその男の第4夫人となるしかなかった母を持つアンメイ(リサ・ルー)、そして戦火を逃れるために双子の赤ん坊を捨てたスーユアン(キュウ・チン)。

それぞれに祖国と時代に運命を翻弄され、新天地アメリカへ渡ってきた4人。
彼女たちは、自分の娘にはあのような自由も救いもない暮らしをさせたくはないと、望みを託しアメリカ人として大切に育ててきました。
しかし、その娘たちが大人になった今。同じように人生につまずき、自由を謳歌できず、愛を手に入れられずにもがいているのです。

たとえ時代は変わっても、生きる国は変わっても、過去と現在は一本の道で繋がっています。
この親にこの娘あり。
自分の過去を語り聞かせることで、後悔のない今を生きて欲しいと願う母親たちの姿に胸が切なくなりました。
娘たちの悩みが、愛をうけて変えられてくところに涙が出ました。
30年前の中国と、現代のロサンゼルスでは全然違う。
けれど生きるうえでの悩み種はなくなるわけがなく、変わらない。
どんなに恵まれていても。


joy1.jpgjoy2.jpg



他界したスーユアンの娘ジューン(ミンナ・ウェン)が、メインの語り部。
母が置き去りにした双子の姉妹が見つかったという知らせを受けて、母の故郷中国を初めて訪れ、家族に巡り会うまでが縦糸となっています。
そこに4家族の挿話を織り交ぜて。


男性の存在感はきわめて低い作品です。
その代わりに、ふたつの世代の女優さんたちが見事な演技でそれぞれの個性を発揮していました。
まずは時代背景があり、そしてこれは、中国のお話でもあります。
中国の仕来たり、気質、そういったものに触れながら、良くも悪くも不幸の後ロサンゼルスで幸せを手にした4人の女性とそんの娘たちの物語りでした。


さくらさん、おすすめありがうございます




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 監督  ウェイン・ワン
 原作  エイミ・タン
 脚本  エイミ・タン 、ロナルド・バス
 音楽  レイチェル・ポートマン  
 出演  ミンナ・ウェン 、キュウ・チン 、チャイ・チン

      ロザリンド・チャオ

  (カラー/138分)








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Last updated  2007.06.05 11:15:24
コメント(4) | コメントを書く


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Re:【ジョイ・ラック・クラブ(THE JOY LUCK CLUB )】 1993年 アメリカ映画(05/29)  
ベティ333  さん
この映画とっても感動しました。
今はとっても平和な時代なんだけど、戦争を体験したくはないんだけど100年くらい前に生まれてみたかったなって思ってしまうことがあります。
移民という言葉にちょっとざわざわするんです。
いっぱい苦労もあるんだろうけど、海外が遠かった時代に国を超えるってすごいなって。
今はなんでもありすぎですよね。
ずいぶん前に見て詳しいことは覚えてないのでまた観たいと思います。 (2007.05.30 22:31:45)

ベティ333さん   
そうですよね。
彼女たちの覚悟はすごいと思いました。
母たちが若かった頃の時代風景にも、雰囲気でていて好印象です。
思い、望み、それが深くて強くて、母と娘がここまで腹割って語れることはなんて素晴らしいんだ!って思いました。
わたしもなんでも語りあえる仲になりたいです、娘とw (2007.05.30 22:41:17)

この映画は凄かったですね。  
よく、チャッピーさんのところでお名前を
お見かけしています。こんにちは!

この映画は4人の女性達の壮絶な生き方に
感動し、言葉を失った作品でもあります。

とにかく凄い映画でした。
4人でマージャンを打つ姿、重い過去とは
うらはらに、平和な現在を感じて、泣けました。 (2007.06.05 20:17:32)

Nobubuさん  
こんばんは。

>よく、チャッピーさんのところでお名前を
>お見かけしています。こんにちは!

わたしも、お名前よくよく拝見しております。

>とにかく凄い映画でした。

これを観終わる前までは「ワイルド・スワン」という本が原作と知りませんでした。
読まずに手放した本だったのです・・・

>4人でマージャンを打つ姿、重い過去とは
>うらはらに、平和な現在を感じて、泣けました。
-----

過去があって今がある。
みんな辛かったけれど、娘たちが成長する姿も糧となったことでしょうね。
女ってすごい生き物ですね。 (2007.06.05 23:57:11)

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