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2007.08.26
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カテゴリ: アメリカ映画


それは宇宙人が死体を蘇生させて侵略の手先にするという、恐ろしいものだった―――!



エド・ウッドつながりで観た「 死霊の盆踊り 」は酷かったけれど、こちらはずっとまともなB級SF。
バートンの『エド・ウッド』鑑賞後だと、作品の裏側がわかるので楽しさも倍増するはず。なんとも微笑ましい、ダメさ加減がいとおしい。
UFO撃退のアクションシーンに使われるのは、なんと劇場から貰い受けたニュース映画のフィルム。しかし巧い具合に編集してある。
ヴァンパイラやクリスウェルという面々を観てるだけで、可笑しさがこみ上げてくる。

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 地球に降り立った宇宙人は、人間たちと共生しようとする。だが、人間たちにそのつもりはなく、攻撃を受けてしまう。怒った宇宙人は プラン9 を発動するのだった。プラン9とは、強大な電力で死人を生き返らせ、人間を襲わせる計画のことだった。
これはフランケンシュタインか?! 生き返った死人はヴァンパイラやクリスウェルらが担当していて、懐かしのホラー映画さながらな雰囲気。宇宙人に立ち向かう警官たちの闘いが、地味に繰り広げられていく。

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本作には、ドラキュラ役で名を馳せたベラ・ルゴシの、生前最後のカットが入っているという。他のシーンは、別人がマントで顔を隠して演じているものの、どうにかしてルゴシをスクリーンにのせたかった、ウッド監督の思いが通じる。
脚本がめちゃくちゃでも、ぐだぐだでも、愛すべきB級SF映画に仕上がっている。冗長なので眠くなるのが玉に瑕。
思いのほかよかったとは言え1959年製作。本編が作られたのは『ベン・ハー』や『勝手にしやがれ』の時代なのだ。時代錯誤的だ。

†   †   †

 製作・監督・原案・脚本  エドワード・D・ウッド・Jr
 撮影  ウィリアム・C・トンプソン
 音楽  ゴードン・ザーラー
 出演  グレゴリー・ウォルコット 、トム・キーン
      デューク・ムーア 、モナ・マッキノン
      ダドリー・マンラヴ 、ジョアンナ・リー
      ベラ・ルゴシ 、ヴァンパイラ 、クリスウェル

   (モノクロ/78分)





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Last updated  2010.12.02 19:14:06
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