行きかふ人も又

行きかふ人も又

PR

Free Space

ゆるい分室はじめました
dekunotato.exblog.jp

Archives

2024.12
2024.11
2024.10
2024.09
2024.08
2024.07
2024.06
2024.05
2024.04
2024.03

Calendar

Comments

森須もりん@ Re:【夜行列車(POCIAG)】 1959年 ポーランド映画(03/10) 小学生のときに、テレビでみました。 あれ…
ETCマンツーマン英会話@ 希望を生むもの はじめまして。先日初めて『アラバマ物語…

Favorite Blog

Kabu + Plus エースNo1さん
ある日どこかで リラ11さん
ベティ333のブログ ベティ333さん
でくの坊 雨にも … なんぜんたろうさん
My 映画 on TV 日記 タケ88フミさん
2010.05.12
XML
カテゴリ: フランス映画

アリス 』『 オテサーネク 』の監督、 ヤン・シュヴァンクマイエル は、チェコスロヴァキア、プラハ生まれの芸術家。シュルレアリストで、アニメーション作家で、映画監督でもある。

本編は、初期の映像作品から『オテサーネク』までの制作秘話や、チェコで催された展覧会の準備風景を交えつつ、豊富なインタビューと証言で彼の作品の魅力を解き明かすドキュメンタリー。
氏の作品に、少なからず興味をお持ちの方は、きっと楽しめるに違いないドキュメンタリーだった。

なぜ今どき シュールレアリスム なのか? この質問には、ヤン自身がしっかり応えてくれている。
そして氏の創作活動に欠かせない、最大のパートナーであるエヴァとの関係を見ることができるのもうれしい。
ルナシー 』で美術・衣装を担当したエヴァは、完成後に65歳の若さで亡くなっている。それ以降、ヤンに新作がないのは、最大のパートナーを失ったことが影響しているのかもしれない。

chimeres3.jpgchimeres2.jpg


個人的には『オテサーネク』の撮影風景がとてもたのしかった!
あのオテサーネク(切り株)が、どのようにして調達されてきたか。木に命が吹き込まれていく様を見るのは興味津々。
動きを出すために用意された、幾種類も切り株に囲まれて、まるで孫のようにオテサーネクを抱いているヤンが、かなり嬉しげだ。
隣家の少女・アルジュビェトカを演じる子役のオーディション風景なども興味深い。
あえて可愛らしい子をチョイスしないのは、こだわりなのか(笑) このクリスティーナちゃんも、『アリス』のクリスティーナちゃんも、お世辞にも美少女とは言えないのだった。求めているのは個性か?

007.jpgcouple.jpg



ともかく作品にはいろんな子どもの頃のトラウマが、影響しているらしいことを知った。主人公に女の子が多いのも、照れ隠しのためなのだそうだ。
時代遅れだと揶揄されてもなお、シュールレアリストとして様々な作品を造り続けるのが、シュヴァンクマイエルの道。
そこに驚くほど、エヴァのデザインや絵が魅力をもって投入されてくる。
本編中に登場する作品は、やはりどれもわたし好みで、見ているだけで楽しかった。
こんどはいよいよ初期の短編を観ていこうかな。買わないと、観れないけれどね。







監督/ ベルトラン・シュミット  ミシェル・ルクレール
出演/ ヤン・シュヴァンクマイエル  エヴァ・シュヴァンクマイエロヴァー

(カラー/58分)






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2010.05.13 16:37:03
コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: