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2010.11.25
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テーマ: 読書(9626)
カテゴリ: 本(編集)

飄々として、凛と、頑張らずに生きてる登場人物たちが、これまではすきだった。
古風な日本語を操り、言葉のゆりかごで揺れている心地よさがあった。

本作は、2006年刊行の比較的あたらしい作品で、川上弘美さんの新たな面が出ているという。
けれど、それがあまりにも淡白で、ありきたりな不倫もので、情感がないもので、がっかりしてしまった。
在りがちな恋愛小説とかわりないみたい。

センセイの鞄 』( ) のようなみっちりしんみりした作品が、これから読めることに期待します。



こう書くとどろどろ~。しかし、かんたんに堕ちない、透明感と純粋さで読ませてくれるのが川上作品。おもしろくないとはいえ、かんたんにはどろどろしない。
恋愛に悩むとこさえ飄々と描かれてきたこれまでとは違って、こんどの登場人物たちはちゃんと悩んでいた。心のイタさが伝わって悲しかった。

きっと川上さんはリリのようなひとなのかもしれない。もしくはリリのようなひとが好きなのかもしれない。業の強い春名とは逆の。
恋愛ってめんどうなものだ、、。手に入らなければ苦しくて、なかなか会えないと燃え上がるけれど、いざ自分のものになったとき、ふたりでいることが日常になってしまったら、火は自然と消えて、そのころの感情は薄れていく、失われていく。
それがわかっているだけに、川上さんはこんなにシビアな結末を用意してしまったのかもしれない。
30歳を過ぎれば、恋愛に幻想を抱くことなんて、男性はともかく、女性はしなくなってしまう。そういう現実的な生き物なんだ。





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Last updated  2021.03.23 20:39:04 コメントを書く


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