家曜日~うちようび~

家曜日~うちようび~

2020.10.31
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次女は、こまっちゃくれ。

姉がいるからか、言葉の覚えも早く、発言もおませさん。

先日も、姉妹の何気ない会話を聞いていたら、

姉の 「ハイハイ」 という気だるい返事に対して、

次女のやつ、妻が子供らを叱る時のような厳しい口調で、

ハイハイは、一回っ!

​だって。 

ななな何て?? 






そんな、ちゃくれきれないこまっちゃくれ、次女の悩みが、お・ね・しょ。

来年はピッカピカの一年生だというのに、いまだ忘れた頃に、お漏らしになられる。

んで、ちょいちょい布団にアンモニアの世界地図を描かれてはかなわんと、

いつからか妻は、次女に「おねしょズボーン」なるものを履かせるようなった。

おねしょズボーンとは、迷える子羊がズボーンの中で、ぶっちぎりで自分を出し切っても、

聖母マリーアのごとき愛で、その全てを受け止め、

お布団にゃ一滴たりともおこぼれナティングという神なるズボーンだ。


とはいえ、だからおねしょをしてよいということではなく、

しちゃったらしちゃったで、ママに厳重注意はされるので、

こまっちゃくれ嬢、しちゃった朝はママが寝ている隙に、こっそり僕のところへ来て、

パパ、Oちゃん、おねしょしちゃった。

お願い、ママに見つからないように何とかして。



などと言う。


な、な、な、なんて女だ!

​よりによって色仕掛け!​

一番嫌いなタイプの女だ!

おま、​​どこの子だ!​​

​馬鹿にするな!​

​たかがチュー!​




ノリノリで次女と隠ぺい工作に励むのである。


ま、現実的にバレないはずが100パーないので、

その後は、僕と次女は並んで脱衣場に立たされて、

こんこんと妻に説教されるって流れになるわけだけれども。あはは。


まあ、そのうち嫌でも便所でする。



どうぞ悔いを残さぬよう、お漏らしになってね。

気ながに、ほっとくから。




ちなみに長女は、ほとんどおねしょをしなかった。

おむつが外れてから、僕が憶えているかぎり三回ぐらいだったと思う。

はじめてのおねしょで、

ああ、おねしょとは、なんと気持ち悪き所業だ。

と幼児ながら悟ったらしく、以後なきように自己を管理した。

親の目から見ても、当時の長女は、三・四歳ながら、

私は絶対おねしょなんぞせぬ! という揺るぎない自信に満ちていた。


思い出すのは、そんな長女が三度目のおねしょをした時のことだ。

ある朝目を覚ますと、窓から射すいっぱいの朝の光の中で、

長女が自分のパンツをめくり、それを無言で凝視していた。

パンツの股についた小さなシミを見つめながら、

幼児が眉間にしわを寄せ、しきりに首をひねっているのである。

少しだけ、漏らしたみたい。

お~い、どうした?

と、僕が優しく声をかけると、長女は実に怪訝そうにこう言ったのだ。


・・・不思議。

・・・ほら、汗。

ここ、ピンポイントで汗かいた。


君に問う!

どう答える!

正解が分らん!


いやはや、浮世の人間模様は十人十色、

子供のおねしょ模様も、十人十色なのだね。



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最終更新日  2020.11.01 05:28:42
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