大手企業に勤める人ってね。
例えば、豊田自動車とか、ソフトバンクとか。
あとはどこだ? とにかく全国展開しているような、海外に支店があるような、でっかい企業。
そういった大手企業に勤める人の、感覚的な会社の捉え方っちゅうのが、
僕のような、無学で、視野の狭い、生粋の中小企業人間には、まるで想像かつかないのです。
自分のとっての会社といえば、見慣れた社屋のことなのだけれど。
大手に努める人の会社とは、要するに勤めている「支社」ってことでいいのかな?
それとも、本社、全国の支社、海外の支社を含めた組織全体像を捉えているのかな?
僕が、今の会社にいる理由は「社長に付いて行きたい」から。結局は、そこ。
逆を言えば、トップに愛想が尽きたら、会社を辞める。さっさと辞める。
では、豊田自動車やソフトバンクに勤める人はどうなのだろう?
会ったこともない、声をかけてもらったこともない、
そんな雲の上の社長に付いて行くつもりで、日々がんばっているのだろうか?
社長の著書を読み、自分との考えとあまりに相違があった場合、愛想を尽かして退職したりするのだろうか?
中小企業で、社員が会社の未来を変えて行くことは容易い。
発言すれば、何かしら届く。
会社の方向性をほんの1°、自分の発案で動かすことができればよいのだ。
そうすれば必然的に、一年後、五年後、十年後、
本来行くはずだった会社の立ち位置とは、まったく違う場所に会社が佇んでいたりする。
大手企業に勤める人はどうなのだろう?
自分の会社の未来をどのように考えているのだろう?
その昔。
リーマンなんちゃらっちゅう、見たことも会ったこともない、どっかの外国の兄弟の資金繰りが悪くなった時。
この国の経済も、リーマンショックなんつって、けっこーな煽りをうけた。
あの時、僕は社長に「会社の為に、死に物狂いで仕事を取ってこい!」と言われ。
実際に、死に物狂いで頑張った。
ところが、僕の会社に勤める事務員さん曰く。
大手企業に就てめている彼女の旦那様は、
その時会社から「こちらから指示があるまで会社に出勤しなくてよい」と言われたらしく、
しばらくの間、家でゴロゴロしていたそうだ。
要するに、会社の為を思うなら「何もしなくてよい」「いらんことするな」「ただ静観していなさい」と言われたのだ。
僕なら、馬鹿にするのもいい加減にしろ! と会社に怒鳴り込んでいるところだ。
大手企業に勤める人たちは、あの時期、どんな気持ちで毎日を過ごしていたのだろう?
そこらへんの想像がまるでつかないところが、きっと僕の限界なのだ。
想像が、地域というコミュニティを出ることがない。
地方とか、国とか、世界で、自分を捉えることが、じぇんじぇん出来ない。
しょせんは、地域密着型の人間。
大手には向かない。(そもそも高卒だし、入社すら出来ない)
かといってフリーにもなれなかった。
そんな中小企業でしか機能することのできない人間なのだ。
だからといって自分を恥じている訳ではねっす。
もちろん大手企業の人に、ひがんでいる訳でもねっす。
ただ自分は、そうだ。
そういう人間なのだと。
今、あらためてそう思っただけである。
しょせんオイラは中小企業の人間なのさ。
なんだバカヤロウ。
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