子育て終了した父親の独り言2013

子育て終了した父親の独り言2013

5 10回のリハビリ 痛み四分の一に


2010年9月25日 asahi.comより抜粋


運動器 慢性腰痛:5 10回のリハビリ 痛み四分の一に

 慢性腰痛の臼井康弘さん(45)は2007年10月、埼玉医科大病院で外来リハビリを受け始めた。1回につきほぼ1時間半。リハビリ科の理学療法士、浦川宰さん(41)がつきっきりで指導した。腰を落とすスクワットをしたり、片足立ちでバランス力を鍛えたり。

 「脊椎(せきつい)は緩やかなS字形をしています。荷物を持ったときもこの形を保って踏んばれるように鍛えましょう」

 「姿勢のバランスは、脊椎の負荷が一方向に偏らないようにする意味でも大切です」

 浦川さんは指導する動き一つひとつにどんな意味があるのか説明した。初め、「どうせだめだろう」と冷めていた臼井さんも、だんだん本気になった。自宅でも毎日した。

 11月、変化が現れた。5分もうつぶせのままでいると痛みがきたのが、気にならない。妻の美和さん(44)は朝、夫が以前より楽に起きあがれるようになったのを感じた。

 「悪くないけど良くもない」。浦川さんが記録した臼井さんのコメントは、「少しいい」「だいぶいい」と変化していった。

 08年1月。計10回あった外来リハビリの最後に、筋力を測った。上体を起こして止めていられる持久時間は、腹筋で当初の54秒から116秒に、背筋も55秒から87秒へと伸びた。腹筋と背筋の持久力は、脊椎に負担の少ない姿勢を保つのに重要といわれる。

 臼井さんが主観的に感じる痛みの程度は当初の四分の一と、大幅に減った。脊椎や神経に目立った損傷がなかったことも、痛みを減らすのに幸いしたようだった。

 「筋持久力が著明に伸びましたね」

 お別れのとき。浦川さんが言うと、臼井さんもちょっと大げさに返した。「はい。おかげさまで痛みも『著明に』よくなりました」

 いろんな方法を試して、いま思う。慢性腰痛はだれかに治療してもらうんじゃない。自分で治すんだ。再発を防ぐためのストレッチと筋トレは、これからも続けよう、と。

 家を空けて宿泊で治療院に行ったとき、手術を決めたとき。妻がいつも支えてくれた。自分の痛みをわかってくれていた。

 この8月、車を運転し、美和さんと2人の娘の4人で大阪の遊園地に行った。

 以前は避けていたジェットコースターに乗った。少し不安だったけれど、大丈夫だった。乗った記念に、家族そろって写真に納まった。みんな笑顔だった。(田村建二)

===抜粋終わり===

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