愚人(おろかびと)の嘆息

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July 25, 2007
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カテゴリ: 嘆息の日々
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最後の海軍大将 井上成美

世界三大提督の一人に数えられた東郷平八郎元帥の 「百発百中の一砲 能(よ)く百発一中の敵砲百門に対抗し得る (つまり、百発百中の砲一門は百発一中の砲百門に勝るということ)」という言葉を、 「百発百中の砲一門と百発一中の砲百門が撃ち合ったら、相手には百発一中の砲九十九門が残る」 、と痛烈に批判したことは、知る人ぞ知るエピソードである。

このように帝国海軍の限界を知り、自ら「ラジカル・リベラル」と称する剛直で理論家肌の彼は、米内光政・山本五十六らとともに「海軍左派3羽烏」と称されたことで有名だが、彼らのような人材を擁する帝国海軍が、何故に、太平洋戦争に突入していったのか。予てから、関心のあるところであった。

bunsyun.JPGそんな中、文藝春秋最新号で、「昭和の海軍~エリート集団の栄光と失墜」と題する特集が組まれていたので、久々に読み込んでしまった。
その方面にはあまり詳しくないし、ましてや、詳しい年配でもない(わが親父の世代でも追いつかない)が、そもそも軍隊というものは、究極までに合目的的に編成された機能的組織(のはず)であるから、その失敗と教訓は、組織論としては、現代にも通用する。
ということで、企業という組織に属し、曲がりなりにも、舵取りの一端を担う者として、この特集記事を興味深く読んだ訳だが、巷間、陸軍に比べてリベラルであったと言われる海軍においてさえ、組織論的には、様々な問題点を抱えていたことが、改めて理解でできた次第である。
しかし、そうであればなおさら、この井上成美という人物に、関心を抱かざるを得なくなったのもまた、事実である。


戦後60年余りが経過し、「戦後レジームからの脱却」を旗印に、わが国憲法を見直す動きが加速している。
無論、戦争を、なかんづく先の大戦を、美化するつもりも正当化するつもりも毛頭ない。
しかし、わが国を取り巻く国際政治・経済の情勢変化は目まぐるしいし、国際社会におけるわが国の立場も大きく変貌を遂げた。
日本にとって、先の戦争とは何だったのか。そして、その戦争を指導してきた層は、何を考え、何を行ってきたのか。
最後の海軍大将のことを想いながら、62回目の暑い夏に、改めて考えてみたい。




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Last updated  July 25, 2007 08:59:21 PM


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