2005/02/28
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さてさて、レポの続きでござる。
「翁」が終わって、20分間の休憩に入る。 
ト、トイレ。トイレに行くのダー! 寒い、寒いのよ。雪降り京都でしたので!
しかし、トイレ前はすでに長蛇の列。 2階トイレはその日、女性専用トイレに変身していたらしいが、今から行っても同じことだろうと、根気良く並んでいました。
その時に前に並んでいた50代後半から60代前半とおぼしき、オバサマ有り。
「萬斎さんはやっぱり、素敵ね。キリッ!として、いい三番叟でしたね。」と話しかけて来られました。
私:「はい、そうですね。素敵でした~。(_≧∀≦)」
そのオバサマの言葉のアクセントが少し違うので、「遠くからいらしたんですか?」と聞いたら「山口です。昨日から泊りがけで来ました」とのご返事。
いや~、やっぱり、遠征組みもたくさんいらっしゃるのねぇ。
そんなこんなで初対面の人と萬斎さん談義で盛り上がり、長時間のトイレ待ちも楽しいひと時を過ごせました。
で、その後は家にTELを入れて留守番の子ども達の様子を確認し、お昼用に買っておいたサンドイッチを立ち食いでガッツク!
座る場所はすでに一杯だったので仕方ない。お腹減るしね~。
したら、また見ず知らずの人が「コーヒーいかがですか? さっき、買ったんですけど余っちゃって。。宜しかったら貰って下さい。」と、差し出して下さる。
「いえ、いえ、そんな・・・ 宜しいんですか?」と折角のご好意をむげに断るのも悪いかと思ってチャッカリ戴く。
みんないい人ね。ホッコリするわ。(*´∇`*)
そうこうしている内に休憩時間終了。 げっ!るるり、さんを探してる時間が無かったジョー!(o>o<)o



ここから、お待たせの演目紹介♪(前置き長すぎ!だっちゅーの!)

舞獅子「淡路(あわじ)」急々之舞
「鷺(さぎ)」
一調一菅「芭蕉(ばしょう)」

すみません。とっても眠くて、ただ漠然と見て聞いてました。( ̄― ̄;) 
「淡路」は途中からアップテンポになって、心躍る感じかしましたよ。
あとは、地謡で並んでいる方のお顔を一人ずつ眺めて、「ちょっと、あの方素敵よね」とか「あの人は外人さんみたいな顔だわ」とパンフの名前を確認したり、そんな事ばっかりしてました。
まだ、こういうのを真剣にたしなむまでの域には達してない私です。はい、認めますです。ごめんなさい。
地謡も何を言ってるのかサッパリ分かりませんし…

フっと、隣のご婦人を見たら、膝にテープレコーダーを持っておられた。
おや~、ルール違反ですわよ。録音しちゃダメですねー。
でも、「翁」の時は持ってなかったから、その舞獅子や一調一菅のだけだったみたですけどね。
あまり、ヨロシクないですよね。そういう行為は。



はい、次は 能の 「道成寺(どうじょうじ)」 でございます。
ちょっと、家に電話をする為に席を外して戻って来たら、すでに舞台上には演者と鐘がドドーンと勢ぞろい。
丁度、鐘を吊り上げてる所でした。会場内はシーーンと静まり返ってます。
その空気を乱すことは出来ないので、しばし立ち見で様子を見守る。
長~い竹のような棒が2本。その一方に鐘を吊る紐を引っ掛けて屋根の梁に通す。(多分、梁の部分には滑車が取り付けてあったんでしょうね。それは未確認)
そして、もう一方の棒で紐を引っ張り完成なんだけど、1回では上手く行かず、紐の調整をされました。
そして、次は成功。 ふぅぅ~。会場からため息が漏れる。私もふぅぅ~。と、その折に自席へと戻りました。

「道成寺」のお話しは、みなんさんご存知かしらね。
歌舞伎で公演される「娘道成寺」や、「安珍清姫物語」は聞かれた事あすでしょうかしらね。
お能の「道成寺」は、下のサイトに詳しいあらすじが載ってますので参考にしていただけると宜しいかと思います。
五十音検索で「た行」から「と」をクリックしていたくと出てきます。
そして、「道成寺」を選んで、上に並んでいる「物語の概略」や「演目の特徴」を選ぶと話の内容が分かるようになっています。
「翁」のことも記載されてますので、同じ方法でTRYしてみて下さい。
間申楽「能楽の杜」
(一応、リンク許可願いは、しています)



で、「道成寺」の感想ですね。
寺の鐘の供養を見ようと、白拍子(しらびょうし:歌舞する遊女)が一人尋ねてくるが、寺側から女人禁制だと断られます。そこを食い下がって願いでると、「舞を披露するなら許そう」と門番の能力(のうりき)が許可してしまう。
さて、ここからが超スローテンポ。 
能力から烏帽子を受け取った白拍子が、夕暮れ時の寺の階段を一歩一歩登っていくという表現。
鼓を一打ち「いやぁ~~、ポンッ!」っと叩くと、片方の足を少し前に出す。
そして、待つこと10数秒。また鼓が「はぁ~~、ポンッ!」と打たれると、つま先をパッと上げる。
またまた10数秒。さっき上げたつま先をスッと降ろす。
今度は足を揃える。そして次はもう片方の足のつま先を上げる。
延々とこれの繰り返し。。。ね、眠いぞよ~。 一体、いつまで続くのだー。
30分くらいはこればっかりだったかも。
でも、あの不安定な体勢で、ずーっと次の動作まで微動だにしないんですから、こりゃまた凄いものを見せてもらいましたわ。

そして寺に着いて、舞い始めると急にテンポが良くなる。
そして、鐘に近付き、扇で烏帽子をポンッと打ち払い(メッチャ、かっこええ~)鐘の中に!
すると鐘がドーンと落ちる。 何人もの人が鐘を吊るしている紐を持ち、息を合わせての動作!お見事!
その雷のような轟音を聞いて、能力が慌ててやってきます。ここからが、間狂言(アイきょうげん)。
能力は茂山忠三郎さんと茂山良輔さん。 狂言の話しは分かりやすいです。改めてそう思いました。
言葉がハッキリしてる。鐘が落ちた事を寺の住職に伝えねばならないのだが、自分の失態を報告するのが恐ろしく、「お前が行け」「いやいや、お前が女をいれたからだろう。お前が行くべきだ」と何度もやり取りし、結局、一人(良輔さん)が逃げてしまい、女を入れた能力が(忠三郎さん)仕方なしに住職に報告します。

それを聞いた住職は「いよいよ恐れていた事が現実になってしまった」と他の僧に過去のこの鐘にまつわる出来事を話して聞かせます。
ここで、「道成寺物(娘道成寺)」のお話が出て来るんですよね。

取り合えず、この鐘から大蛇を出して、災いをふりまかないように退治しようと力をあわせての読経が始まります。 この迫力は凄かった! 本当に魂が篭ってるような祈りでした。
すると、除々に鐘が浮きます。 思わず下から覗き込みそうに・・・でも見えません。
僧侶の読経は益々高まるばかり。。。つ、ついに鐘が持ち上がります!
と、中から出て来たのは、さっきと全然違ういでたちの白拍子!いや、髪を振り乱し、鬼の面を付けた蛇だった!
すっごーい!鐘の中で一人で早変わり!? 道具は何処にあったのか?それに今までの道具は何処へ?
寝るどころではありません。もう、舞台に釘付けです。
蛇が住職たちに襲い掛かろうとするけど、彼らも負けてはいません。
そのお互いの攻防にこちらも固唾を呑んで見守ります。
蛇は橋掛かりの幕近くまで行ったりして、その恐ろしさを見せ付ける。
そして、橋掛かりと舞台の境目にあるシテ柱で苦悶の表情(いや、面があるので表情は変わらないけど、そう見える)&動作。
参りました~。 お能って素晴らしい! 
そして、苦し紛れに鐘にひと吹きした自分の業火に焼かれて、川に飛び込む蛇。そして、川に流されて退場。 
取り合えず苦難は去ったと、安堵して寺に帰る僧侶たち。

演者が退場しても舞台はまだ終わってません。 吊るした鐘を降ろして、それを鐘後見(かねこうけん)の狂言方が4人で太くて長い棒を鐘の上部に通して、腕を頭の上に上げて横向きに運んで行かれました。
腕がプルプル。相当重いと思いますわ。それに、みんな長袴を穿かれてる。 踏んづけそうで見ていても怖い。
会場は、割れんばかりの拍手!拍手!拍手! 凄かったです。ホント。

「道成寺」の演目は是非見たいと楽しみにしていたのですが、本当に大満足でした。
何故にこんな素晴らしい日本の伝統芸能に、今まで興味がなかったのか不思議です。
暫らく、蛇や読経を上げる僧侶達の姿が瞼に焼きついてました。
狂言だけでなく、能もこれからは機会があれば見たいなと思います。
さて、続きはまた後日。次は狂言「鍋八撥」です。乞う、ご期待!






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最終更新日  2005/02/28 02:58:08 PM
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