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死の床にある母が語った物語は
すべて女性の人生が、美しい一瞬を持っている。
美しい夕焼け空が染まる海にはヨットが一艘。
そこには横たわる若い女性(クレア・デインズ)。
この初めのシーンは1枚の絵のようでした。
(サントラより)
その後に、ベッドに横たわる老女
(ヴァネッサ・レッドグレイヴ)のシーン。
死を目前に自分が最も輝いていた時を思い出す主人公。
そんな錯乱した母を、静かに見守る2人の娘。
主人公の若い頃のアン(クレア)と老女役(ヴァネッサ)が
雰囲気が似ているので、違和感がなく鑑賞できました。
(本当の娘さんは、長女役で競演しています)
この映画のキーとなるハリス(パトリック・ウィルソン)。
『オペラ座の怪人』のラウル役で、ファンになった私。
ひいき目でみたせいで、魅力的に映りましたが、
なぜそこまで、みんなが彼に惹かれるのか
納得できるようなエピソードが欲しかったです。
彼の歌のシーンをもっと多くするとか(笑)←願望
全体的に言える事なのですが、どの登場人物も
生い立ちがあまり見えてこなかったです。
共感できず、あっさりした感じがしてしまいました。
うっとりするような昔の恋の話ばかりが進むと
私は『マジソン郡の橋』とかぶってしまい・・少し
複雑な心境になってしまいました。
どちらかと言うと、幼い頃の母と子の関係も
もっと知りたかったかな。
出番はとても少ないですが、友人のライラ
(メリル・ストリープス)が訪れて、
ベッドに横たわり語り合うシーンは
台詞の一言一言に重みがあって、じんわりしました。
アンの次女役で出ていたトニ・コレットが印象に残りました。
彼女自身、自分の人生を決めかねているのですが
彼女の出した決断のシーンがとてもよかったです。
ちなみにボーイフレンド役の髭の彼は、
『イルマーレ』のキアヌの弟さん役の方。
何度も観ているので、すぐに判りました。
アンの子供。姉妹とは言え、死を迎えた母に対する感情も
生き方も違う。
この辺り、自分も姉妹なだけに妙にリアルさを感じました。
自分自身が母として、しっかりと子育てをしているのか?
(たぶん、してない)
給料に見合った分のお仕事をしっかりと努めているのか?
子供がいると言う理由で、甘んじていないか?
毎日、自問自答の繰り返しなので
この映画を観て、グッと来るものがありました。
美しい海辺の景色、豪華なキャスト。
優しく穏やかな気持ちになれました。
ポールベタニー・・改めていいよね♪ 2014.11.23
『タイピスト!』 2013.10.20
「スター・トレック イントゥ・ダークネ… 2013.08.24