『なごみ空間』

『なごみ空間』

ボクの宝物




     「ボクの宝物」


     秋の気配感じる この季節は
     なぜだか いつも悲しくて
     色あせることのない 記憶が
     ゆっくりと 顔を出し始める

     あの時と同じ 瞬間を味わいたい
     何もかも 失っていいから

     ボクはいつも 君のそばに
     いることはできないけれど
     無邪気な声や 泣き声は
     ずっと今も胸に響いている


     4回目迎える バースデー 
     また1つ 大きく育って
     今年も溢れる この思いを
     見えない手紙に 託してみる

     いつか君の元に 届きますようにと
     ささやかな 祈りを込めて

     君がいつか ボクと同じ
     大人になったときには
     話せなかった 思い出すべて
     夜が明けるまで語りあかしたい


     ボクは決して 君の事を
     嫌いになったわけじゃないさ
     ただ少しだけ 理由(わけ)があって
     一緒にいられなくなっただけ

     もしかすると 君の中に
     ボクはもういないかもしれない
     だけど君は ボクの大事な
     たった1つの宝物だから


                 H16.9.30





     この詞は、離婚した友達の子どもの誕生日に、友達へ贈りました。
     親権は奥さんが持ち、娘さんにはもう逢えないとのことです。
     この時期になると娘さんの顔が頭から離れなくなるそうです。





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