豊富な資金をつぎ込んで RFID 製品とシステムの開発を続ける IBM (NYSE:IBM) は、顧客のシステム周辺にあふれるデータから、意味のある情報を取り出すことにビジネスチャンスを見出している。同社は27日、RFID の国際見本市『RFID World 2007』(26-28日) で、サーバー ソフトウェア『WebSphere RFID Premises Server 6.0』を発表した。同製品は、タグやセンサーから得た大量のデータをふるいにかけてビジネス インテリジェンスに変え、より適切な意思決定を行ないたい企業を支援するものだ。
WebSphere RFID Premises Server 6.0 は、企業のあらゆる場所から RFID などのセンサーで得た膨大な量の情報を集約し分析する。IBM によると、同ソフトウェアは RFID タグを利用することで、システム内で爆発的に増え続けるデータから、業務上重要な事柄を見抜くのに役立つという。
同製品は、取得した大量のデータに対して内蔵のビジネスロジックを適用するため、企業がすでにサービス指向アーキテクチャ (SOA) を利用している場合に有効だと IBM は説明する。
著者: Roy Mark オリジナル版を読む プリンター用 記事を転送▼2007年3月28日 12:40 付の記事■海外internet.com発の記事より抜粋
IBM のソフトウェア部門で、センサーおよびアクチュエータ ソリューション戦略担当ディレクタを務める Scott Burroughs 氏は、「技術自体よりも、データがもたらす価値に重点を移すことが狙いだ」とし、次のように語りました。「従来 RFID の実装はスタンドアロンで、基本的にオフライン環境で利用するものだった」そうです。