走る物流マンの給水所

走る物流マンの給水所

川田選手のハセツネ完走記

第12回日本山岳耐久レース(24時間以内)
長谷川恒男CUPレポート
by 川田

kawata

<レース対策>

・睡眠と眠気防止
今年の山岳レースを振り返ると前泊が必要な野辺山、北丹沢と慣れない寝床とレース前の興奮と緊張から眠れない夜を過ごし、体調的に今一歩だった。
然し、今回はレース前日が土曜日でゆっくり自宅で快眠を取る事が出来た。
前回はレース後半、疲労から来るだるさと眠気で何度も崖から落ちそうに成り、危険を感じながら走った記憶が有り、だるさや眠気防止に無水カフェインの飴を購入した。

・防寒対策及び装備
また、前回第二関門の月夜見第2駐車場で休憩している時に、ものすごく寒さを感じ、左膝が痛く成り、その後のレース後半はストックで左足を庇い乍、多くに抜かれやっとの思いでゴールに到着した。野辺山の際には、雨に因る足の冷えと同時に足裏の皮が両足共に8cmぐらい剥けてしまいテープを貼り付け走った苦い思い出が有り、今回は膝周りの筋肉保護と防寒を考え最新のワコール製のロングタイツCX-X、雨及び防寒対策用にMONT-BELLの雨具(手の平サイズに畳め、軽量)、モントレイの防水靴、靴カバーを奮発して購入した。また、装備は第一及び第二関門以外、キャメルバックを降ろす事の無い様にウエストバックの有効利用を図る事とした。

・補給
レース当日、たっぷりとした朝食と軽めの昼食を確り取る事と前回レース後半殆ど、おにぎり等の固形物は食が進まず、結果として失速してしまった。
そこで今回は補給を1時間毎の細まめな補給と塩分補給として毎回、梅干1個も食べる事とした。また、ペース的には前半抑え、後半スパートを掛ける事とした。



<浅間峠迄>
  スタートから入山峠迄は、曇り空の下、前後に連なる長蛇の列を見ながら登りは早歩き、それ以外はジョギング程度にゆっくり走り、体力の温存を図った。
  入山峠から浅間峠迄は、長蛇の列から同じ速さのグループ単位に成り、また途中で雨も振り出すと全体的にばらけて来て、マイペースで走り易く成って来た。途中、木々の枝が頭上近くに有る時、キャメルバッグに装着しているストックが何度も枝に引っ掛り、バックが枝に引っ張られる事が有り、頭上の高さの枝を通過する時は、慎重に腰を屈めて枝に当たらない様に走っていた。私のストックはクッション性に優れているが、折り畳み後も他のストックと比して若干長いのが欠点だ。

  次回は身の丈より高くストックが出ない様にバックへの装着を検討して見ようと思う。
  夕方、雨足も速く成り、浅間峠を前にして大分暗く成って来たので、ウエストバックからヘットランプを取り出し装着、点灯した。然し、予定よりも早めの点灯と思い節約も考えて、ハロゲンとLED切り替え式のヘットランプのLED側を灯し、ハロゲンランプを使用している者の後に自分の身を置き、浅間峠迄走る事とした。補給は、予定通りに1時間毎に梅干1個とその他ウィダーインジェリーで有れば1個の半分、カーボシィッツで有れば100ml、セサミビスケットで1枚のどれかを1時間毎に補給、また気分でブドウ糖、水飴、チョコも補給した。人の声とライトの明るさ、浅間峠到着だ!4時間46分3秒、昨年よりやや早く、体力の温存も出来た。

<月夜見迄>
  浅間峠で昆布入りおにぎり1個を食べ、雨具を着て、ストックをバックから取り出し約15分の休憩でスタート。ストックワークは、登りは上半身を使い波乗りのパドリング、下りはスキーを思い出しながら、気分転換しながら進む事が出来た。途中、下りでストック持たない走者が何人も雨で滑り易く成った斜面を四苦八苦し、木々に捕まり乍、ゆっくり下っていたり、転倒したりしているのを見ながら、スタート前にストックを持たない高木君と会話したのを思い出した。
西原峠辺りでヘットランプのハロゲンランプが若干弱く感じて来たので、ウエストポーチに取り付けたLEDライトを灯し、早めの電池の交換を行う。予備のLEDライトはウエストポーチに装着したので、手許が見づらく、残りの電池交換は明るい場所で早めに行う事とした。また、腰より胸の位置から灯した方が手許を良く見えて作業が行い易いので、次回は変更する事とした。
三頭山から月夜見迄は鞘口峠の登りが有るが、全体の半分を走り終えて、月夜見迄もう下り基調だと思い、気分的に楽な感じで月夜見迄走る事が出来た。10時間15分14秒。昨年より15分早い。補給は計画通りに1時間毎に出来た。残念なのは、前回は暗がりの中、鹿の鳴き声を聞きながら走れた事か。

<長尾平迄>
  月夜見到着後、駐車上の休憩用ビニールシートがずぶ濡れでテントを覗いたら、ストーブの暖かさに加えて毛布に包っているリタイア組がおり、うらやましいなと思いながら、テント脇の芝生でアンパン1個を食べて、無水カフェイン2粒を口にする。寒く無いがバイクシャツの下に長袖のシャツを着て、更に雨具も重ねて計3枚着た。更に早めの電池交換と最後のキャメルバックとウエストポーチの整理を行い、最後に水とポカリ半々の割合で1.5Lの給水を受け、計15分の休憩でスタート。雨は小振りの状態で天気は快方に向かっているのがそれとなく分かる。また、昨年と違い2週間開催が早いお陰で寒く無く、左膝の痛みが走らなかったのがとても心強く感じ、後半は計画通りに前半よりスピードアップして行く事とした。スタート直後は、前方の人明かりも疎らで真っ暗闇の中を、無水カフェインも効かずに眠気を感じながら走っていたが、除々に眠気も取れ、軽快に走っている自分いた。そして御前山、大岳山と後半の難所を想像以上に早く登り、大岳山頂上で腰を始めて降ろし、ヘットライトの最後の電池交換を行い、カロリーメイトを補給し15分程度の休憩後、出発した。大岳山の険しい下りを怪我をしない様に気を付け、ゴアテックス製の靴に感謝し、粘土状の土も水溜りも気にせず御岳山の長尾平迄一気に駆け下り到着した。途中、柿の種を食べたが、口の中がモサモサして殆ど食べる事が出来なかった。私にはどうも合わない様だ。15時間13分31秒。

<ゴール迄>
  長尾平からゴール迄は残り13kmと後僅かで休憩しようか迷ったが、椅子に腰を降ろし、スタミナ切れを恐れて残りのカーボシィッツで補給を取った。一緒に休憩していた人達も皆、後僅かだから休憩後頑張るぞ、と明るい表情が読み取れた。約15分の休憩後、出発。日の出山の登りで歩いたものの、金比羅尾根の途中、薄明かりで今日の晴れを感じながら、ゴール後の豚汁とコーラを思い浮かべて、後は殆ど走ってゴールした。17時間21分49秒、私としては上出来だ。

<装備>
キャメルバック    MULE 3L
トレッキングストック LEKI
LEDライト     TIKKA
ハロゲンランプ    PETZL
ロングタイツ     CX-X(ワコール)
バイクシャツ     LGG
靴          MONTRAIL(GORE-TEX XCR)
靴カバー
ウエストポーチ
軍手
帽子         高水山レース参加景品
インナーパンツ
長袖シャツ
靴下
雨具(上着)     MONT-BELL
ジェル容器      ULTIMATE GELFLASK

<食料>
ポカリスエット    3L
おにぎり(昆布入り) 1個
アンパン       1個
ウィダーインジェリー 4個
カーボシィッツ    400ml分
セサミビスケット   1個(3袋入り、各1個入り)
柿の種        B7サイズクリアパック一袋分
ブドウ糖、水飴、チョコ 合わせてB7サイズクリアパック一袋分
カロリーメイト    1個(2袋入り、各2個入り)
カフェロップ     4粒(第一製薬)
梅干         B7サイズクリアパック一袋分

以 上


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: