おしゃれ手紙

2020.03.26
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カテゴリ: 父の麦わら帽子
木の芽 私の子どもの頃、今から60年以上前の話。

春は野草摘みで明け暮れた。
★セリ
春は名のみの早春、まずセリを摘んだ。
川辺に生えたセリは、父の好物で摘んでくるように言われていた。
湯を沸かし御浸しで食べたセリは、ほろ苦く春の香りがした。
父は
「自然の作ったものには勝てん」と笑っていた。
★ヨモギ
母に頼まれ摘みに行った。


★ノビル
これも母に摘んでくるように頼まれた。
茹でて酢味噌で食べると美味しいが小さな球根を採るのが難しかった。
★イタドリ(サイシンゴ)
 塩を入れた新聞紙を持って山に行った。
山のふもとには、イタドリが沢山生えている所があって、ポコリと折って皮をするすると剥き
塩をつけて食べた。

イタドリを沢山とった時は、水車を作って、用水を利用してくるくる回して遊んだ。■ イタドリの水車・画像
イタドリを私たちは、「サイシンゴ」といっていた。
★スイバ(シイト)

少しすると、スイバの塩漬けが出来、それをおやつとして食べた。


★■ チガヤ(ズンボ)
昔は春になるとどこででも見ることができる草だった。
春先に出てくる白い綿毛の穂を食べるとほのかに甘い。


チガヤのことを「ズンボ」といっていた。


★アマネ
チガヤの根をアマネといった。
文字どおり甘い味のする根っこだ。

最近分かったのだが、チガヤはサトウキビと近縁だそうだ。
甘いはずだ。
たんぽぽ 春は時間が許す限り、山に川に野に出て野草を摘んだ。
この他、食べなかったけれど、ネコヤナギを愛で、レンゲを摘みタンポポを摘み、
ツクシ ツクシを摘み、
椿 落ち椿を拾って歩いた。

こうやって、私たち子どもは、春を満喫した。

コロナウィルスで学校が長い休みになっている、今時の子どもたちは、どうやって春を過ごしているのだろうか・・・。

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Last updated  2020.03.26 00:06:31
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