おしゃれ手紙

2020.08.26
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カテゴリ: 父の麦わら帽子
下駄
当時は、8月15日と16日に盆踊りがあった。
15日の夜は、学校の校庭で、
16日の夜は、山の中腹にあるお寺の盆踊りがあった。

村の中心部に学校があり、お寺は、学校から川沿いに歩いて10分ほどのところから山に登った。
花火ある年の8月16日の夕方、私は、近所の年上の女の子に連れられてお寺に向かった。
小学校を過ぎ、橋を渡ると道が二手に分かれ、左に行くとお寺に続く道があった。
左に曲がって少しすると、一緒に行っていた女の子が、

川の向こうを指さしながら、

すいか 当時、村には、病院はなかったが、「避病院」とよばれる伝染病の「病院」だった。
A子ちゃんは、赤痢でその避病院にいるのだった。

私より2つ年下の子がたったひとりで、そこにいるのかと思うと可哀そうでたまらなかった。

年上の女の子が私に、
「A子ちゃん、ゆうてみようか」と言い二人で
「A子ちゃーーん」と叫んだ。

避病院と道の間には、川が流れているし、聞こえるはずはなかった。

避病院は、いつの間にか無くなって、診療所が出き、診療所の医者がスクーターで往診に来ているのを見ることが、たまにあった。

避病院は、私の記憶の中に夏の思い出として残っている。
うちわ *夏の日の記憶の言葉「避病院」   はるな

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Last updated  2020.08.26 12:39:11
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