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2009.12.14

世田谷一家４人殺害、犯人の服から三浦半島の砂

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　東京都世田谷区で２０００年１２月、宮沢みきおさん（当時４４歳）一家４人が殺害された事件で、犯人が宮沢さん方室内に残したジャンパーから三浦半島の海岸にある砂の成分が検出されていたことがわかった。

　犯人のトレーナーとバッグに蛍光染料が付着していたことも判明。警視庁は、犯人の行動範囲や職業に結びつく物証とみて、聞き込みや流通ルートの解明を進めている。事件は今月末で発生から９年を迎える。

　発表によると、ジャンパーのポケットに残っていた砂は微量で、分布地などを調べた結果、同半島の「馬堀」「北下浦」「三浦」の３海岸の砂である可能性が高い。蛍光染料は国内では２社が製造する赤と紫の染料で、インク製造やシルク染色などに使われるという。ポケットには、昆虫や砂の成分を含まない鳥のふんも残っていた。同庁は、犯人が自宅で鳥を飼育していた可能性もあるとみている。

　同庁はこれまで延べ１９万人の捜査員を動員してきた。今後は新事実を手がかりに、同半島での聞き込みや染料を取り扱う関係者からも事情を聞く方針。

　みきおさんの父良行さん（８１）は今春から公訴時効撤廃を求める活動などを始めたが、捜査の長期化に思い詰めることもあるという。

※この記事の著作権は、ヤフー株式会社または読売新聞に帰属します。

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