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2006.10.03
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今月は安部吉俊強化月間である。
「ニア・アンダーセブン」オリジナル・サウンドトラック~NieA’s Loco を、TUTAYAで借り、観た。火曜日はサービスデーであり、たったの千円で全巻を借りることができた。
この作品には原作はないが、安部吉俊による漫画版がある。
漫画版全二巻の方は、一ヶ月程先に読み終えている。
さて、アニメ版であるが、とくにプロットの無い作品であるので、作中の雰囲気にゆったり身を任せ、思いのままに想像をめぐらせつつ眺めるのが正しい観賞態度であろうと思われる。よって「おもしろい」「つまらない」という評価は馴染みにくい。「心地よい」「気持ち悪い」で判断すべき種類の作品である。
私について言えば、心地よいやら悪いやらといった感情は生じなかったが、笑いを提供している部分がちゃんと笑えたので、損をしたという気は全く無い。
そういうことであるから、このアニメと比較すると、お下劣ギャグ満載の爆笑小編となっている漫画版の方が、私としては評価が高い。

さて、以下は本作を含む、本作の類型作品に関する考察である。
本作は、広義の「セカイ系」作品の類に含まれるべき作品であると考える。

よって、作中に描かれるのは、この歪んだ世界における日常と、繭子の「自意識」だけである。
もっとも、繭子にはそもそも、この世界の謎を解き明かす力はなにも与えられていないのだから、何一つ隠されたものが明らかにされず、ただひたすら繭子の「自意識」だけが述べられることへの不快感はない。
だから、繭子の呟きにあるとおり、世界が宇宙人だらけであることを、「そういうもの」として割り切ってしまって、そこにおける個々人の有り様に注意を向ければ楽しむことができる一方で、この世界が全くのファンタジーではなく、現代社会を下敷にしている以上、いずれ我々の世界へ近しい方向へと不安定は解消されるのだろう。されるべきだとしてしまうと、作品は成長を拒絶する者達の夢想となってしまう。
この種の作品はつねにその手のあいまいさを抱えている。





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最終更新日  2006.10.07 04:04:20
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