田中およよNo2の「なんだかなー」日記

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2006年11月23日
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カテゴリ: ほどよく
新聞を読んでいたら、アメリカの映画監督、ロバート・アルトマンの死去のニュースが掲載されていた。

僕は彼の映画が好きだった。
しゃれっ気がたっぷりで、特長のある人物が多く主演する群像劇がほとんどだった。
観客を楽しくおちょくっている。
会話が面白くって、ふざけまくっている。
(戸田 奈津子さんによるとコーエン兄弟と並んで映画の翻訳が難しいそうなので、どこまで田中およよNo2がわかっているかは疑問なんですが)

だけど、時々、ちょっとだけオデコを出す人生や、家族のペーストがちくりと刺さってメリハリがあった。
くすくすといった笑いと、その50分の1ほどの悲哀。
うん、なんだか、素晴らしい。


抽象的な言葉だけど、ユーモアで観客を魅了しながら、きっちりと群像の人物とつじつまを合わせている彼の映画の理想をよくあらわしていると思う。

死去のニュースには残念だった。
もっと、もっと、映画を撮り続けた欲しかった。
撮り続けられる、はずだった。

でも、冷静に考えれば、そんな年齢ではなかったのだ。
享年81歳。
結構な年齢だ。

通常の監督と違うのは彼が70歳を超えてからも、面白い映画を作り続けてきたことだろう。
普通、映画監督とかが80歳くらいで死亡したら、代表作は30年くらい前のものが掲載される。
そして、流行った時代もあったなあと、僕たちは思い起こすのだ。

だけど、アルトマン監督は違う。

「ゴスフォード・パーク」 では77歳である。
最新作の「ア・プレイリー・ホーム・コンパニオン」も、公開待機中であり、死ぬ間際まで映画を撮っていたことがわかる。

若い頃に撮った作品にも代表作はある。
「M★A★S★H マッシュ」 である。
この映画は公開は1970年であり、45歳のときの作品である。


「M★A★S★H マッシュ」から、 「ロング・グッドバイ」(1973年公開) や「ナッシュビル」(1975年)くらいまでは、順調にキャリアを積み重ねていった。
でも、その後に映画は外れたり、イロイロなことがあって、ハリウッドの映画界から追い出された彼の映画製作はどこかに消えてしまったみたいだ。
1980年代には映画界で彼は、よくいえば伝説、悪く言えば生きた化石のように扱われていた。

彼はそのままでは終わらなかった。

1992年、映画界の裏の内幕を暴いた 「ザ・プレイヤー」 をひっさげて、ハリウッドの表玄関を堂々と叩いて、再登場した。

そこからはコンスタントに楽しい映画をどんどんと撮ってくれた。
僕は復活したあとの彼の作品のほうが好きだ。

先ほどあげた代表作ばかりではなく、 「クッキー・フォーチュン」 なんかも、面白かった。
この「クッキー・フォチュン」は僕はとても好きだ。
ものすごく、テンポが軽快でよかったのだ。
リアリズムにアッカンベーをするようなおちょくっていて反抗的な雰囲気。

そう、彼の作品は復活してから、どんどんと、若々しくなっていった。
だから、年齢に関わらずもっと、もっと、作品を生み出してくれるような気がした。
だけど、アルトマン監督は亡くなった。

僕はこれから、彼の作品をDVDで楽しむことになるだろう。
年齢を経てなお、産み出すものが若々しい彼の創作意欲は生きかたとして参考になる。

最後になりましたが、ご冥福をお祈りいたします。

※もっと、「なんだかなー」なら『 目次・◎ものがたり(映画、音楽、文学、本) 』まで





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最終更新日  2006年11月24日 01時10分15秒
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