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その1つが、本書でも紹介されている――「国会議員を辞めて浪人してからのことだけれども、高い壇上で挨拶したことは一度もない」(108ページ)――講演時間が始まる30分前から、いきなりフロア上で話し始めたので、ビックリした。
それから講演時間が過ぎてもなお話し続け、合計2時間あまり、フロアをうろうろしながら、聴衆の目を見て、ときには肩に手を置き、一人一人に語りかけるように話し続けたのである。
彼はその風貌に似合わず、サービス精神が旺盛なのである。
私も、人相は悪いし、滑舌も悪い方なので、ハマコー先生の手法を真似させてもらうことにする。
■文藝春秋「不肖ハマコーがゆく」
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