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著者・編者 | 櫻井孝昌=著 |
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出版情報 | アスキー・メディアワークス |
出版年月 | 2010年04月発行 |
アニメ・マンガを通じて日本は世界中から愛されている――こう聞くと、日本人としての自信を取り戻す。著者は、世界における日本のポップカルチャーを研究し、外務省アニメ文化外交に関する有識者会議委員、カワイイ大使アドバイザー等の役職を歴任する櫻井孝昌さん。
櫻井さんは欧州やブラジルなど世界16 ヵ国延べ 38都市で文化外交活動を展開しており、世界各地で日本のアニメや漫画が販売され、コスプレに興じる若者が増えているのを目の当たりにして、「世界がこんなにも日本を愛してくれていることに、最も気づいていないのは、当の日本人自身なのだ」(25 ページ)と述べている。また、「世界の若者の人格形成に日本のアニメやマンガがいかに大きな影響を与えている」(38 ページ)とも書いている。
櫻井さんの分析によれば、「日本のアニメやマンガの大きな特徴のひとつが、『多様性』である」(43 ページ)ということ。つまり、「『ドラえもん』から『課長島耕作』のような作品まで、空想の世界から現実のサラリーマン社会までありとあらゆるストーリーが、マンガやアニメのなかで展開していく」のだ。また、「世界で唯一、『アニメーションは子どもが観るもの』という常識を無視した作品を作り続け、世界の若者に限りない影響を与えて」(178 ページ)いるとも書いている。
アニメやマンガの聖地として日本を観光する外国人も多いという。それに紐づけて日本の古典文化も学んでいく。アニメの視聴者/マンガの読者としては、ただ作品を消費するだけでなく、日本の社会文化と合わせた付加価値的情報を世界に向けて発信していく必要を感じた次第。
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