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著者・編者 | 羽生善治=著 |
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出版情報 | PHP研究所 |
出版年月 | 2013年2月発行 |
50 歳を目前にして、記憶力や集中力が衰えてきた。仕事のスタイルを変えるべきかと悩んでいたのだが、5 歳年下の羽生善治さんがどう考えているのかを学ぶことにした。棋士という仕事は、私よりはるかに厳しい頭脳労働だと感じたからである。
羽生さんは、「覚えている必要がなくなったものはどんどん忘れていかないと、新しいものが入らない。そういう意味で忘れるようにしています」(33 ページ)と言う。その通りである。さらに、「年齢的に記憶力が落ちたところは、『覚える』ことを『思い出す』ことにシフトすれば対応できる」とアドバイスしてくれる。なるほど。
その一方で、「年齢を重ねると、知らないうちにブレーキを踏んでいることが多いので、意識してアクセルを強く踏み込むということをしなければなりません。そうしないと、知らないうちに減速してしまう」(65 ページ)とも書いている。そして、「『誰もずっと安全な場所にい続けることはできない』と考えれば、前を向くしか方法はなくなります」(124 ページ)とアドバイスする。
「山ほどある情報のなかから、自分に必要な情報を得るためには、『選ぶ』よりも『いかに捨てるか』のほうが重要」(105 ページ)という。私もネットの海に溺れないようにしたい。
本書を読み終わって、安心して 50 歳を迎えることができそうだ。
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