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埼玉県所沢市の保護者11人が25日、埼玉県所沢市を相手取り行政訴訟を地裁に起こした
藤本正人所沢市長、質疑応答で絶望的で無自覚、無意識な発言
出産した母親が育児休業に入った場合、保育園に通う0~2歳児を3カ月後までに退園させる方針は違法だとして、埼玉県所沢市の保護者11人が25日、市に退園させないよう差し止めを求める行政訴訟をさいたま地裁に起こした。育休中も従来通り在園できるよう求めている。判決が出るまで退園を仮差し止めすることも申し立てた。・・・

保育園に子供を通わせている母親が出産し、育児休業を取得した場合、すでに保育園に通っている上の子供を保育園から退園させるのは違法だとして、保護者11人が措置の差し止めを求めて埼玉県所沢市を提訴しました。
所沢市は、今年4月、育児休業中は家庭で子供を育てることが可能で、待機児童の解消にもつながるとして、原則として下の子供が生まれてから2ヶ月後の月末までに上の子を退園させることを通知していた。
こうした所沢市の通知に対し、保護者らは子ども・子育て支援法の施行規則などの解釈を誤っていて違法と主張している。
福祉の原則はニーズ充足型で、より困っている方を優先的にという原則をガチガチに当てはめると、育休取得中の人は、待機児童でもって待ている母親よりも恵まれているという原則的判断は正しいのかもしれないが、この正しさと育児の現場との現実との乖離が大きい。
藤本正人所沢市長は、5月24日に行われた「市政トーク」の中で、質疑応答に対して次のように答えている。
「保育園に入りたい入りたいって子どもが思っているかというと、きっとそうじゃない。子どもはお母さんと一緒にいたい。特に小さいころはきっとそうだろう」
この絶望的で無自覚、無意識な発言は相当まずかった。
本来はサービスが追いついていない自治体の方の問題にもかかわらず、利用者の方の家庭責任の問題にすり替えられてしまっている。
そして、ないよりもこの場合、一番の弱者で発言することもできない子どもたち当事者、その子どもが、そう思っているに違いないと言ってしまったのはよろしくなかった。
むしろ、そのことが、提訴まで盛り上げてしまった可能性もあるのではないか。
正しい福祉の原理が現実といかに乖離しているかも含めて考える必要があるし、育休をとっているにもかかわらず、預け続けることができるお母さんたちはずるい!と思われる待機児童の母親もいるかもしれないが、本来的には、託児の圧倒的な不足という根本的な問題があるので、それを解消せずに、母親同士に椅子取りゲームをさせてどうするというのだ。
市長の無責任発言は、まるで女性同士の争いに誘導しているかのごとく責任転嫁している。
いったん、保育園に子どもを預けている人達からすれば、保育環境がころころ変わるというのは子どもにとって非常にストレスも高いですし、親子関係にもいろいろ問題が起きてくるかもしれない。
実際に働いている方というのは、いろいろな事情があったり、経済状況などさまざまな条件のなかで、選択をしていくわけで、そうしたものを行政の側が、こういったことの方が幸福であるべきなんだと言いながら、制度設計の遅れを正当化することはあってはならないと思われる。
・保護者ら11人が“育休退園”をめぐって所沢市を提訴!ネット上には「自己中…」という声も - IRORIO(イロリオ)
http://irorio.jp/nagasawamaki/20150625/240229/
・【時代錯誤】所沢市長「保育園に入りたいと子どもは思っていない」の欺瞞
http://bylines.news.yahoo.co.jp/ogawatamaka/20150619-00046820/
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