PR
Keyword Search
Calendar
Category
Freepage List
ベルギー検察当局は23日、パリ同時テロに関連し、警察がブリュッセル首都圏など計29カ所で一斉に家宅捜索し、21人を拘束したと発表した。テロに関与した疑いで国際手配中でベルギー国内で逃走中とみられるサラ・アブデスラム容疑者(26)は含まれていない。捜索では武器や爆発物も見つからなかった。
・・・
![]()
パリ同時テロで指名手配中のサラ・アブデスラム容疑者は発見できなかったという
ブリュッセル首都圏のテロ警戒度を最高水準の「レベル4」で維持
ベルギーはいろいろな意味でテロの鍵となる国である。もともと世界的大手の武器製造企業があり国の重要産業になっていることがひとつ、これまでも武器商人が暗躍してきた。94年にアフリカのルワンダで発生した大量虐殺では、ベルギーの武器メーカーが虐殺を行った軍閥に武器を提供したとされている。また一方で、ヨーロッパ最大の武器の闇市場がありロシア、バルカン半島、アラブの春のあとのリビアなどで市場に溢れてしまった武器がベルギーに一気に流入しているという事実がある。これが、イスラム過激派組織の主要な武器の入手元になっているということ。
それから、ベルギーは地図で見ると、位置的にもフランスとドイツと国境を接し、イギリスも海を挟み目の前にある。そうした国々へのアクセスがよく武器も簡単に入手できるとなれば、今回のパリ事件のような容疑者の一部がベルギーの首都ブリュッセルを拠点としていたのもうなずけるところ。
一方で、ブリュッセルには欧州連合(EU)、北大西洋条約機構(NATO)の本部がある。他にも多国籍企業の拠点もたくさんあり、ベルギー自体がテロの標的になる可能性も十分あり、当局も警戒はしてきた。今年の1月には、シャルリ・エブドの事件のあと、テロの計画容疑でイスラム過激派の拠点と見られる場所をベルギー当局が強制捜査をして銃撃戦の末に、2人が死亡するといったことがあった。この時点でベルギーは4段階あるテロ警戒レベルを2から3にようやく引き上げた。
今回の捜索でも20日に行われた家宅捜索では、化学物質もイスラム過激派の隠れ家から押収されたという報道もあった。化学兵器を一方でISILがシリアで使ったという報道も出ており、ベルギーのような国でテロ対策を強化することが当面のテロ対策としては重要ということのようだ。
吹田市・拳銃強奪事件 関西テレビ常務の息… 2019.06.18
東京都ホームページで児童虐待推進キャラ… 2019.06.13
ロードプライシングとは 東京オリンピッ… 2019.06.07