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3号機の原子炉格納容器のふたのシール材が溶け、放射性物質を含んだ蒸気が隙間から直接放出
シール材は耐熱温度は約170度だったが、高温だと短時間の使用にしか耐えられないことが判明
東京電力は17日、福島第1原発事故の際、2号機で原子炉圧力容器内の蒸気を抜いて圧力を下げる「逃がし安全弁」と呼ばれる弁を作動させるための装置のシール材が、高熱で溶けていた可能性があると発表した。また3号機でも原子炉格納容器のふたのシール材が溶け、放射性物質を含んだ蒸気が隙間から直接、環境に放出されていた可能性が高いことも分かった。.・・・

東京電力が原発事故の未解明部分として進めていた調査で、3号機の原子炉格納容器のふたのシール材が高熱で溶けて隙間ができたことによって、放射性物質を含んだ蒸気が格納容器から直接放出されていた可能性が高いことがわかった。
また、2号機も原子炉建屋の上部から蒸気が出ているのが確認されていて、3号機と同じようにシール材が溶けていたと見られている。
3号機では格納容器から蒸気を放出するベントを2011年3月13日から16日の4日間で合わせて6回試みたが、内4回格納容器内の圧力や電源不足の影響で十分な効果がなく、周辺の土地を汚染した放射性物質の大半がベントではなく格納容器の隙間から放出されたと東京電力は判断したということ。
原子炉は事故を起こせば、非常に高い温度になることがわかっているにも関わらず、熱によってたやすく溶けてしまうシール材をなぜ採用していたのでしょうか。事故が起きた場合のシミュレーションがほとんどできていない状態でシール材の素材の選択を行っていたということなのか。だとすれば、あまりにもずさんすぎる。
この後、再稼働を目指す原発に関してはどうなっているのか。
日本の原発行政は事故は起こりえないという発想なので、もし原子炉が高熱になったらどうするんだといったことを言えば、まるで事故が起こりうるみたいじゃないかといったことを言われコミュニケーションが遮断されるといったことが繰り返されてきた。フィルタードベントが付けられなかったり、津波対策も行われてなかったというのがまさにそうで、絶対安全なのに安全じゃないみたいじゃないかといった、デタラメなコミュニケーションが横行してきた。
そして、デタラメはこれからも続くだろう。
・福島原子力事故発生後の詳細な進展メカニズムに関する未確認・未解明事項の調査・検討結果「第4回進捗報告」について - 東京電力
http://www.tepco.co.jp/cc/press/2015/1264445_6818.html
・東京電力 福島原子力事故 未確認・未解明事項の調査結果(第4回) 記者会見 - ニコニコ生放送
http://live.nicovideo.jp/watch/lv245611586
・避難指示区域の状況 - 福島県
http://www.pref.fukushima.lg.jp/site/portal/list271-840.html
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