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政府は12日、原子力規制委員会が運営主体の変更を求めている日本原子力研究開発機構の高速増殖炉もんじゅ(福井県敦賀市)を廃炉にする方向で最終調整に入った。政府関係者が明らかにした。再稼働には数千億円の追加費用が必要となり、国民の理解が得られないとの判断に傾いた。核燃料サイクル政策の枠組みの見直しは必至で、関係省庁で対応を急ぐ。
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去年の11月に原子力規制員会が今のままでは動かしてはいけない、要するにJAEAに変わる新しい運営主体を見つけなさいと言っていた。それは半年を目処としていたが、とっくに過ぎており、かつ7月頃に当時の文部科学大臣は8月中くらいには答えを出したいと言っていたが答えは出ていない。
決定打となったのは巨額費用の問題だ。運転しようと思えば「もんじゅ」本体のみならず、それに関連する燃料工場をどう補修して規制基準に合わせるかなど様々に費用がかかることになる。単純に維持費だけでも年間200億円といったとんでもない費用がかかることになる。
また、巨額費用の問題とは別に、経済産業省と電力業界は、今ある原発をきちんと再稼働したいという思いが強い。「もんじゅ」に人員や費用、技術をさくことになれば再稼働がおろそかになるという考えがある。最初、「もんじゅ」の受け皿に電力業界から人や技術を出して法人をつくりそこにお願いをしたいと考えていたが、通常の原発との技術的な違いもあり協力には難色を示していた。経済産業省の中にも、今はとにかく既存の原発を規制基準に合わせて動かすことに集中すべきだという意見が強く、「もんじゅ」は単純に言ってただのお荷物なのだ。
日本が原子力を始めた時、すでに資源に限りのあるウランではなく将来はプルトニウムを使うとしていた。高速増殖炉で増やすことができるとされるプルトニウムを主力にしたいということから、1960年代に計画が始まった。もし廃炉を決めればそれをほぼ諦めるということだ。これまで突っ走ってきた「もんじゅ」というプロジェクトをやめるのは非常に大きな決断だろう。
「もんじゅ」はプルトニウムをただ使うだけでなく増やすこともできるだろうという核燃料サイクル政策の中核施設とされてきた。これがなくなってしまえば、そもそもサイクルになるのかという話になる。
青森県六ケ所村に核燃料再処理工場があり、プルトニウムをそこで取り出しているが、取り出したその後使いみちがなくなる。日本には今48トンものプルトニウムを抱えており、核保有国でもない国のなかでは最大の量を保持している。当然、IAEAは核テロの危険性などもあり厳しく管理してほしいと言うだろうし、東アジアの国にとってみれば日本はあんなにプルトニウムを溜め込んで何を考えているだとあらぬ疑いをかけられる可能性もある。
そうしたことからも、これ以上プルトニウムを増やしてもしょうがないし、そのプルトニウムの処理も考える必要がある。
政府や電力業界はプルサーマルで使っている、あるいは今の青森県に建設中の大間原発はすべての燃料にプルトニウムを含むフルMOX型という原発だが、これが動けばと言うのかもしれないが、48トンもあるプルトニウムが減っていくとは思えない。
なのに、一方で再処理工場は動かすと言っているわけですから、大きな矛盾が生じるのは明らかだ。
原子力発電事業そのものをもう一度考えなおさなければならない時に来ている。最悪の場合、使用済み核燃料の使いみちがないと、有用な資源からだたのゴミになる。そうなれば、原発は処理方法すら決まっていないとんでもなく厄介なゴミを出し続けていることにある。「もんじゅ」は夢の原発とされてきたが、ずっと夢のまま結局は原子力政策そのものが揺らぐことになるかもしれない。
・高速増殖原型炉もんじゅ/もんじゅ運営計画・研究開発センター
http://www.jaea.go.jp/04/turuga/monju_site/index.html
・進むも地獄、戻るも地獄、「もんじゅ廃炉」なら日本の原子力政策どうなる? - THE PAGE
https://thepage.jp/detail/20160901-00000004-wordleaf
・【図解】もんじゅの仕組み 「もんじゅ増殖「夢」のまま 設備は大型原発級、暴走の可能性」 - 毎日新聞
http://mainichi.jp/articles/20151210/ddm/016/040/007000c
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