*2-4*


平成16年3月26日

私たちは泣いた。

あの時

あの教室で

あの仲間たちと・・・

その日は修了式だった。

内心『やったぁ★クラス替え!!』とぃぅ喜びが

あたしの胸の内ににはあった。

去年のクラスが大好きだったせいか

もちろんこのクラスも大好きだけど

クラス替えがイヤになる程ではない。と

当日の朝のあたしは思ってた。

その日の昼休み担任に

みんなで歌を贈った。

合唱コンクールで優勝を勝ち取った曲。

 "明日へ"

   だった。

あたしの歌う前の頭の中は、

担任に歌を贈る緊張感よりも

適当にやってる奴らに腹が立っていることで

いっぱいになっていた。

そして歌う時がきた。

歌いはじめたあたしの頬には


何故か涙が流れていた。


あんなに腹が立ったのに

あんな気持ちでいたのに

歌いながらまだ出てくる涙に

あたしは気づかされた

 "こんなにも2の4の事が好きだったんだ"

   と・・・



帰りの会に一人ずつ通知表が配られた。

一人ひとりもらったらみんなへ一言ずつ

メッセージを言っていた。

あたしの番が来た時

みんなに言いたかったこと

いままで言えなかったこと

全部吐き出した。

涙が止まらなかった。



その時のみんなの拍手は

とっても

とっても

暖かかった。


帰り2の4の文集の裏に

みんなが寄せ書きをしていた。

みんな書いてくれた


だからあたしも



みんなに書いた。

書きたいことがたくさんあって

伝えたいことがたくさんあって

溢れる想いでいっぱいだった


その後帰って一人、部屋で文集を読み返していた

アタシの心には

何か大きな穴がぽっかりあいていた。

大切なもの

 それはいつもなくなってからじゃないと

気づかない




 でもアタシは

遅かったけど

気づけたからよかったって思う


  あたしの大切なもの

それは

仲間。

キレイゴトに聞こえるかもしれないけど

それがアタシの


一生のタカラモノ★

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