卍HAZI卍の友達との交流場

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第三章~町イーズル~


「うわあぁ・・・・・・」
案内人についていきながらまた感嘆の声を上げていた。
立ち並ぶ住宅、ビル、商店、そして大きな公園
すべて見るものが初めてであって、
そしてマナにとっては新鮮そのものだった。
「どうです?わが国の環境は」
案内人が聞いてきた。
「えっとお・・・とにかく初めてくるので・・・」
「そうですか、まあゆっくりとしていってください。」


・・数分前・・
城門を抜けたマナは入国許可所へ直行した。
そして30分ほどの面接と個人情報の必要なことを教え、
案内人に連れられ町へ出たのだった。


「さて、と」
ホテルに着き、案内人と別れて自分の部屋へとはいったのであった。
(さて、町でも見てくっか)
荷物を置き、ホテルを出た。
(そういや案内人が工業製品が盛んに作られてると聞いたな)
(金も結構あるし、足になるものを買うか)
案内人にもらった地図のようなものを見ながらを見て工業地区へと向かった。

「でっけ~~~~・・・」
そこには銀色の建物が何個か建っていた。
そのうち工業製品を売ってる店は地図によるとほんの何件からしい。
地図を見ながら進んでいくと、
「おお~」
そこには大きなショーケースが
中には車と思われる金ぴかの物が入っていた。
「綺麗・・・」
数分見とれていた。
だがこんなものは買えないと目が覚め、
次の店へ向かう。
次の店は ~バイク店 安く売ります!~
と書いてある店だった。
(そうかバイクなら安くてしかも俺は免許を持ってる。これなら・・・)
と店内へ入っていった。
中には磨かれたバイクがたくさんあった。
一番安いのはないかと店員に聞いてみると、
一番古そうだががっしりしているのが出てきた。
(これだ!)
「あのすいませんこれを・・・」




「ふう。」
片側にバイクを引きながら店内から出てきたころにはもうすでに夕方になりかけていた。
かなり時間をくったな。
そう思いながらもホテルへの道へつく。
「ためしに乗ってみるか。」
と不意に言い、ひょいとバイクにまたがった。
そしてアクセル。
クルルルルパスン!
シュルルルル・・・・・
意外な一面を見せながらバイクはすべるようにそして静かにさらに速度も速く
どんどんと進んでいた。
(これがあんな安かったなんて・・・)
内心得をした気分に浸りながらも、ホテルへ進んでいった。


そのあとも2日目は食料、燃料、弾を買い、
三日目になった。
「ふわわわわ~」
朝早く起きたマナは早速今日何するかを考え始めた。
(午後にはここを出なくちゃいけないしな・・・)
(武器でも見てもらうか)
そう思うとさっと着替え、出かけていった。
(さて時間もないし、一番近いとこにしよう)
と近い店を探し出し、すぐにいった。
そこは徒歩でもいける超近辺だった。
小さいが、品揃えは・・・よさそうだ
早速そこに入った。

ちりりん。
「いらっしゃい」
気前のよさそうな店長が言った。
「サブマシンガン系のショットありますか?」
「おお、あるよあるよ。」
と、いそいそと店の奥へ消えた。
「本当に色々あるな。」
スナイプ機能がついたもの、グレネイド、ショットガン・・・
武器の宝庫と思われるような感じだ。
「これこれ」
とつぶやきながら店の奥から戻ってきたときには、
大き目のサブマシンガンタイプのが出てきた。
「あのぉ・・・おいくら?」
「安めにしといてやるよ。めっずらしいお客だからな。」
「?そんなにお客さんが来ないんですか?」
「ああ。小さいしな。」
苦笑いしながら店長が言った。
「そうですか・・・」
そういうといくらするかを聞き、
その倍の額を店長に渡した。
「お、お客さん?!」
「何でしょうか?」
けろりとしながら聞く。
「こ、こんなに・・・」
「いいんですよ。困ってる人を立ち寄ったときに助けるのも旅人ですから。」
「・・・ありがとうございます・・・!」
半泣きしながら店長は言った。

マナはすがすがしい気持ちでホテルへ戻った。
あのあとサブマシンガンのパーツ、弾など一式をもらった。
弾なんて何百発という驚くべき数をもらった。
大丈夫なんですか?と店長に聞いたがいいんですよいいんですよ
と無理やりにくれた。
そして店から出るときは土下座までしてありがとうといってくれた。
良いことをしたあとは何時でも気分が良いものだ、
と思いながら部屋に戻った。
(さあてと)
すぐにかたずけ始め、終わったころには来た時より綺麗になっていた。
よし!と思いながらホテルをチェックアウトした。
そしてバイクで入国許可所で出国すると言い、すぐに町の外に出た。
(ようしこれで自信がついたぞ!)
っとバイクにエンジンを入れようとしたとき、
「おおい」
下から聞こえた。
「おい」
まただ。
「おおい!!!」
下を見た。
そこには銃の形をかたどったストラップがあった。
「?」
もう一度上を向いてみた。
「気づいてんだろ!!」
したを見る。
やはりストラップ。
「これだよこれ!すとらっぷ!」
「ええ?!」
ストラップをひょいと持ち上げた。
「そうだよそう。やっと拾ってくれた・・・」
「んであんた誰?」
マナが聞いた。
「おれ?おれはHAZI-DETORU、まあハジといえばいい」
「いやそうじゃなく・・・なんでストラップなの?」
「それは・・・話すと長いからやだ」
「ああそう」
「なぁつれてってくれよ。」
「何があったか知らないけど・・・荷物にならんし、いいか。」
「まあ俺がこうなったのは旅の途中にでも話してやるよ。」
「・・・それが一番聞きたい・・・」
「なんか言ったか?」
「いや・・・」
そしてさっきの町で買った新品ベルトの中間にある輪にまきつけて、
一人と一個の乗ったバイクは進み始めた。

第三章~完~



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