卍HAZI卍の友達との交流場

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第四章~ 修行?! -前編- ~



ここは草原。
その草原に一筋の白い煙が立っていた。
そしてその先にはバイクが走っていた。
まるですべっているように進んでいるバイクには人が乗っていた。
「まだかなあ?」
マナが言った。
「全然まだ。でも、前とは全然道がちがくなってるからまちがってるかも・・・。」
ストラップのハジが言った。
その言葉にマナは、
「ええ~!それは無責任だよ!」
当たり前のように反論した。
「そんな事言われてもなあ。」
そのまま十分ぐらい口論したあとにマナが言った。
「でもなあ・・・この銃の腕前だとこの先どうなるか・・・」
「なんだなんだ、自信ないの?だめじゃ~ん」
「・・・誰か教えてくれ~!!ッてこんなとこで叫んでもなあ・・・」
「あの人たちに聞いたら?」
「へ?」
ふと周りを見回した。
するとハジが言ってたとうり何かが砂煙を上げてこっちに向かってきていた。
「・・・何?アレ」
どんどん近づいてくる。
「・・・・・・・・アレは!」
と、いきなりバイクの方向を変えた。
その衝撃でストラップが激しく揺れた。
「うわあ!なんだよ、どうしたの?」
「・・・あれは・・・盗賊だ!」
「なんだって?!」
もう一度マナは煙の場所を見た。
確かに馬に乗っていて手に持っているのは・・・
「やっぱり・・・ショットだ・・・」
「あ、あれあれ!!」
ハジがいきなり叫んだ。
「!」
「や、やばい!」
ふと前を見たら前にも盗賊の軍団が。
「おいつかれる・・・!」
と思った瞬間不思議なことが起こった。
盗賊たちが近づかなくなった。
「?!」
そして、盗賊が投げ飛ばされていた。
五分後には後ろにいた軍団は、血にまみれて、誰一人動かなくなっていた。
「だ、誰だろう」
緊張気味にその方向へ進んでいった。
血だまりの中に人が一人いた。
ぼうっと、何をするのでもなくたっていた。
「あ、あの・・・」
はっと気がつきこちらを向いた。
「あ、ああさっき追われてた人か。」
「はい、有難うございます。」
「大丈夫だったか?」
「ご覧のとうりです。全くの無傷です。」
「・・・丁寧に言葉を変えなくてもいいよ。」
「へ?」
「聞いただけでわかるさ、何かギクシャクしてるしね。」
「はあ・・・なんでこんな言葉使い悪いんだろ・・・」
「はは、まあ気にしないほうがいいよ。」
{聞いてみたら?}
「何を?」
「どした?誰かいんのか?」
「あ、ああこれこれ。」
ストラップを見せた。
「・・・なにそれ?」
「ハジ、しゃべれよ。」
「チィ。」
「ええ?!」
「な、な、な、な、何でしゃべってんの?!」
「えーっと・・・そこんとこはまあかんべん。」
「む・・・まあいいか。何があっても不思議じゃないしな・・・たぶんだが。」
「まあそういうこと。」
「んで、何が聞きたいって?ハジ。」
「ああ、なあにいちゃん。」
「・・・兄ちゃんって・・・」
「あ、お前なんて名前だ?」
「ロウ・マリガントだ。ロウと呼んでくれ」
「俺はHAZI-BAORUだ。んでこいつがマナ、マレイ・ナータリーだ。」
「よろしく。」
「それはそうとここらへん銃がうまいやつがいるのを知らないか?こいつが銃下手でな。まあショットランクラスの。」
「教えるのがうまいやつか・・・」
「?なに?」
「どうかした?」
「ショットランって何?」
「何だそんなのもしらねえの?ショットランは、銃の達人クラスの人。」
「へえ~」
「おもいだした!!」
「うわ!」
一瞬、マナのからだが飛び上がった。
「び、びっくり・・・」
「いる!いるぞ!それもとびきりに強いやつが!」
「・・・マジで?」

~数時間後~

ここは草原。
その草原に今度は二筋の白い煙が立っていた。
そしてその先には車とバイクが走っていた。
車はバギー型のようで、うるさい音を出しながら走っている。
一方、バイクのほうはいつもどうりすべるように走っていた。
車の窓から、ロウが顔を出して何か手で示している。
マナがその方向を見てみる。
屋根が赤い、小さな家が見えた。
「あんなとこに銃の達人が?・・・まさか・・・」
とマナは不安そうにつぶやいた。

「よっと」
マナがバイクから降りた。
「ここだここ」
ロウも車から降りてきた。
「・・・なんかはいりたくない・・・」
「?」
「なんか言ったか?」
ロウとハジが同時に言う。
「いや・・・なんか・・・いや~な感じが・・・」
「何で?」
とハジが言うか言わないかの時に
がちゃ。
「!」
「お?」
「あ!」
「誰?」
全員の声がそろった。
「おお、ロウに・・・そこのはまさか・・・」
「あ、あんたは・・・」
「マナ!「」ゲイブ叔父さん!」
二人の声が重なった。
「な、な、な、何でゲイブ叔父が?」
「こっちが聞きたいわ!何でマナがいるんじゃ?」
「何々?知り合い?」
ハジが口を挟んだ。
「ああ・・・ゲイブ叔父はおれんちにたまに遊びに来てた偏屈・・・いやいや・・・銃が得意な叔父さんなんだ」
「今、「「偏屈」」って聞こえたんだが?」
「え?・・・あ、いや・・・ごめんなさい・・・」
「ふむふむ・・・ゲイブ爺さんにはマナは頭が上がらないと・・・」
「・・・はあ・・・」
「んでなんか用か?」
「俺ってさあ、昔から銃が下手だったから・・・」
「なるほど。教えろとな?」
「そういうこと」
またまたハジが口を挟んだ。
「それでロウは?」
「つきそいで。ゲイブ師匠」
「え・・・?えええ~!」
「?・・・なんじゃ?」
「ななななな何で師匠?」
「この人に剣術教えてもらったんだ」
「叔父さん・・・剣術できたんだ・・・」
「まあそんなことどうでもよい。こっちへこいマナ」
「へ?へ?」
そのままずるずるとマナは引きずられていった
「ありゃりゃ・・・いっちゃった」
{ぉ~ぃ}
「この声は・・・?」
「お~い!」
「ハジか」
「ひろってくれ~!」
「はいはい」
ロウはひょいとハジをとった。
「さてなにをしてよう」
「車の中で寝てれば?」
「・・・ふむ、それもいいな・・・」
そういいながら車へ向かっていった。


「ここどこ?」
「地下じゃ」
「地下、かあ」
そこは明るい、まるで建物の中みたいなきれいな空間だった。
(ここが地下?)
そう思える場所だった。
「ここじゃ」
「うわあ」
そこは天井が高く、(横は狭いが)射撃場が隣そのまた隣にはベッドがある小部屋があり、真ん中には小さな机がひとつ。
「ここで一週間、修行してもらう。」
「ぃ、一週間?」
「そうじゃ」
「飯は朝昼夜三食、間食はなし、射撃練習はわしがついて昼飯食ってから夕飯までぶっとうし、そして就寝は夕飯食ってから一時間後じゃ。」
「(は、ハードだ・・・!)」
「なんかいったか?」
「ぃ、いや」
「それでは、修行は明日からじゃ。それまでゆっくり休め。明日からハードじゃぞ」
(ひ、ひえー!)
内心がっくりしながら自分の個室へ入っていった。
「ふふふ・・・」
ゲイブは少し喜びながら出て行った。

第一日目
「ふわわ~」
マナは寝ぼけまなこでベッドの端に座った。
「こい!マナ!」
「ほへ?」
「朝飯じゃ!」
「!・・・はいはい~!」
どたばたと部屋を出た。
「ほれ」
そこには叔父と皿があった。
皿は四角く、中にはパンと焼き肉(焼いただけ・・・)とスープ・・・。
「これだ・・・はい・・・」
「これだけ?」と言おうとしたがにらまれたのでやめた。
「さあここからだぞ?ハードなのは」
クックッと笑いながらゲイブ叔父は言った。
(はあ・・・)

~外~

「暇暇暇暇暇~!」
ハジが何度もいっていた。
「しょうがないだろ?中には入るなっていわれてんだから」
「だからって一週間も外で過ごせと?」
「それは・・・はあ・・・」
「狩りでもすれば?」
「・・・そうするか・・・」
そういいながらとぼとぼと森へと歩いていった。

~地下~
昼飯を終えた二人は射撃場にいた。
「さあやるぞ」
「はあ・・・」
「返事!」
「は、はい!!」
「今日のメニューはストレッチ各百回そこに書いてるの全部な」
指を指した先には一枚の紙があった。
「それと空撃ち練習俺が指導して、弾の入れ方、弾の種類の勉強、丸薬の勉強、それで最後に射撃練習だ。」
(ま、マジでえ?)
「さあやり始めないとどんどん飯が遠くなっていくぞ~!」
(終わんなきゃ飯なし?!そりゃひどいぜ!)
ぐちぐちといいながらもマナは従ってストレッチを始めた。
「ふふふ・・・」
ゲイブはまた笑ってみていた。


第一日目は平和に過ぎていった・・・


第四章 -前編- ~完~


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