今日も妄想日和

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ペギミンＨ

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上野の松坂屋を出たところで爺さんにナンパされた。
ちょいワルとか、和服を粋に着こなしたとかじゃないぞ、町内会の寄り合い帰りみたいな普通の爺さんだ。
信号待ちで立ち止まった私に、「飲めるんだろ！お寿司でも食べに行こうよ！」と、何の遠慮もてらいもなく笑顔で誘う。
なんかもう、直球っぷりに一瞬笑ってしまい、スタスタ逃げる間を失った。
爺さんはひたすら明るく強気で、「飲めるんだろ？なに、飲めないの？ビール一杯くらいならイケるでしょ！お寿司嫌い？焼肉でもいいよ！」と押しまくり。

私は私で二秒か三秒の短い瞬間に、(大したもんだよなー、自分の見た目とか年とかグズグズ考えないんだなー、どうこうさせるつもりはハナっから無いけど、着いてったら面白い話がきけそうだな〜)…などと考えてしまって、でも結局面倒なんで「いやぁ、どうも」なんて適当に言って走り去っちゃったわけなんですが。

全然自慢にもなんにもなりゃしないんだけど「普通の爺さん」にナンパされるの、たまにありまして。しかも上野とか浅草とか亀戸とか。元気だね年寄り（笑）

何だろね、何かそういう空気出してんのかね、私は。
ちなみに若い頃はナンパなんか一度も経験したこと無いのですよ。だからガン無視スルーもしなれてなくて、呼び止められれば立ち止まっちゃうのね。

表参道で買い物の紙袋をたくさん提げて歩く私に、「お嬢さん、お荷物が多くて大変ですね。よかったらお送りしましょう」と、上品な笑みと共に真っ赤なマセラティのドアを開けてくれる児玉清似の老紳士…
いませんかね、そんなの。
いませんね、私も表参道行かないし（笑）
夢にみましょう、おやすみなさい。

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