サル達の春休みが始まった頃から4･5日実家に帰っていた。

毎年この時期に里帰りしてる。

で、当然の事だけど、サル達はとても楽しみにしている。

千葉での現実からの逃避らしい。

飛行機で関空に着くと「さぁ、夢の中への第1歩だ」とかなんとか…。

似たような言葉を発していた。

娘達にとっては夢の中かもしれないけど、母のあたしからすれば目にしたくない現実をまざまざと見せ付けられる辛い時間。

年々年老いて弱っていく父を見るのは耐えられない。。。

父ちゃんっ子だったから余計に思うのかもしれない。

元々体が弱く、初孫の顔も見ることなく逝ってしまうんじゃと言われてたけど、初孫であるサル1号も16になり…。

毎年、「今度何かあったら死んでしまうんじゃないか」って心配ばかりしている。

なのにあたし自信が父に心配ばかりかけて。。。

（父は父で、あたしが何時ポックリ逝くか分らないと思ってるみたい）

過酷な現実の二つ目は…

別れた前のダンナとその実家。

あたしの実家から車で10分程度の場所に住んでる。

だから実家の周辺をウロウロする時は、いつも神経をピリピリさせてる。

どんな場所で出くわすか分らないからね。

バッタリ遭ってしまったら。。。

多分身動きできなくて只管泣いているだけだと思う。

実家近くのお風呂屋さん…ここは、時々バアサンと一緒に行くんだ。

で、お風呂で泣き叫び暴れる3号を楽しみながら押さえつけ～。

お風呂から出た後、くつろぎスペースでまったりしていると…。

目の前を老人が横切り、その老人を見て動けなくなり涙が出そうになった。

元ダンナの父親そっくりだったから。

「かあさん、大丈夫よ。他人だから。あの人じゃないから。」

バアサンが一緒だったから泣くわけにもいかず堪えてた。

これが現実だよ。

サル達にとっちゃ夢なんだろうけど、夢の反対側には現実があるんだよ。

切ない現実がね。。。

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