January 19, 2021
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カテゴリ: 気になるTV番組
2020年NHK大河ドラマ 『麒麟がくる』 の感想です。

今回、印象に残った場面は、前半では菊丸でした。
明智光秀の館にいるとき羽柴秀吉に姿を見られ、菊丸が
危ない感じた光秀が菊丸を訪ね早く逃げよと言いますが、
そこで菊丸が心情を語ります。

三河の家族は戦乱で死に絶え自分は独りである。
今は忍びとして殿の徳川家康に仕えているけど、役目の
ために駿府の頃から見知っている駒のところに来て、

もう忍びの御役目は返上して、一人の男として駒を生き
甲斐にしてここで暮らしたい、と。

そう恋心を光秀に語りつつも、だからこそ自分がここに
いてはいけないと我に返り、菊丸が刺客に追われながら
京を出ていく場面は心に残りました。

そして後半、帝(正親町天皇)が美しい月を眺めながら
光秀に桂男の話を絡めて織田信長を批判し、それが近頃
感じていた光秀の思いと一致していきます。

強大な力を持った信長には、今や誰も本当のことが言え
ないし、ましてや諫言なんてできないのです。
天下人としての信長の在り方を憂う帝に「信長をしかと

あるという思いから、この信長には自分しか諫言できない
と強い行動に出ていくのでしょうか。

「朕は数多の武士たちがあの月へのぼるのを見てきたが」
まさに戦国の世の真っ只中に生まれて世の中を見てきた
正親町天皇(1517~1593)の言葉ですね。


(それぞれにコロナ拡散防止のための注意事項はあります)
期間は 2月14日(日) まで延長になっています。
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※こちらも盛り上がっています。 ⇒  #麒麟がくる


天正5年(1577)10月、松永久秀が信貴山城で自刃した後、織田信長についたものの
信長から離反する者も出始めていました。
そして京を追われ備後(広島県福山市)の鞆に下っていた足利義昭(滝藤賢一さん)は、
諸国の大名に向け「信長を倒すべし」と文を送り続けていました。



信長から丹波攻略を命じられていた明智十兵衛光秀(長谷川博己さん)でしたが、丹波の
土豪や国衆は反信長の勢力が強く光秀は苦戦を強いられ、ようやく勝利しました。
捕らえた国衆たちを前にした光秀は「二度と城を築かぬこと、戦で荒れた領地を急ぎ回復
させること」と約束させ、国衆たちに力を貸してほしいと頼み、彼らを国に返しました。
そしてこの時、ここの国衆たちは足利将軍から恩顧を受けていて、将軍が助けを求めて
いるから抵抗するという話を荒木(菅原永二さん)から聞きました。



光秀の館で薬のことで菊丸(岡村隆史さん)が庭で侍女と話をしていたら、羽柴秀吉
(佐々木蔵之介さん)が播磨に出陣する前に挨拶をと明智家に来ました。
秀吉は明智家家臣の案内を振り切って勝手に館内をズカズカと歩き回ります。
おそらく秀吉は、どこでもこうやって内部の情報をさりげなく探っているのでしょうね。
そして出世した秀吉は菊丸に対する態度も、駿府の頃とは全く違っていました。



秀吉は光秀に平身低頭で挨拶をし、二人ははじめは世辞を言い合っていました。
しかし光秀が平蜘蛛の釜の件で、秀吉が信長に悪意のある伝え方をしたことを光秀から
追及され、探りを入れていた弟・辰吾郎の名まで言われて秀吉は言い逃れができなくなり、
秀吉は土下座して光秀に詫びを入れました。
(このドラマでは、秀吉のおっ母があまりにも軽い人の設定で、ちょっと複雑な思いが)
そして辰吾郎はこの後、秀吉の命を受けた家臣によって闇に葬られました。



秀吉が光秀の館から帰るときに菊丸のことを言いだしたのが気になった光秀は、東庵の
ところにいる菊丸に会いに行きました。
二人ははじめは最近の信長の京での評判が市中でも公家衆の中でも良くないこと、果ては
信長が帝に譲位を勧めようとしていることも、世間話的に互いに情報交換をしました。
しかし光秀が、菊丸が三河の徳川家康の忍びであることを知っている、秀吉に命を狙われ
ているから早く帰郷せよと言うと菊丸は、密かに駒を慕いながらここに居たいといいます。
とはいえ自分が早く出ないと駒や東庵を巻き込むからと、菊丸は戻る決心をしました。
そしてこの後すぐ、案の定でしたが菊丸は刺客に襲われかろうじて逃げ切りました。



そのころ完成間近の安土城には近衛前久(本郷奏多さん)が織田信長(染谷将太さん)に
招かれて登城していて、信長と共に鼓に興じていました。
その前久は信長の頼みで、本願寺を裏から支える毛利を抑えるために九州の大名たちと
和議を図るのを目的に九州に下っていて、この春に京に戻ってきていました。
しかし前久が京にいない間に関白・二条晴良がさらに勢力を強めていて前久はいまだに
京に入れず、信長も二条には強く言えないと前久は不満をもらしていました。



信長は前久を天守を案内させる形で体よく追い払い、光秀との話に入りました。
信長は帝の譲位の件など口先ばかりで役に立たない二条を見限っていて代わりに前久を
関白にするつもりだとか、二条は都での評判が悪いと光秀に言います。
しかし信長が「政を行う者は世間の聞こえが大事だと思う」と言うのを聞いたとき光秀は
今の信長には誰も真実を伝えていないのだと感じて控えめに諫言しますが、自分の考えは
なんでも通す自信のある信長には、光秀の物言いが癇に障るだけでした。



そんなやり取りの後で光秀は、持参した平蜘蛛の釜を信長に差し出します。
しかし信長にしたら、自分が欲したときにすぐに手に入らず、さらに光秀が釜を持つ者の
心得などあれこれ注釈をつけ、安土城を絡めて自分を批判し説教していることがたまらなく
不快になり、この釜をいずれ売り払うと言って退室していきました。
(信長自身もこれまで、相手に喜んでもらおうと母・父・帝と送りものをして、そのたびに
かえって悲しい思いをしてきた人ですから、力を持った今はこうなるでしょうね)



世を平らかにするという志よりも己の権力欲や支配欲が勝ってしまっている今の信長に
光秀は深く失望しつつ、戦が終わったら帝に密かに拝謁する約束もあって、光秀は三条西
実澄(石橋蓮司さん)のところに来ていました。
光秀が「王維」の漢詩を手にとって見ていたので、三条西は光秀の気持ちを推測して語り
つつ、実は帝も近頃の信長の不遜な態度に気分を害している、信長は自分の権力で朝廷を
変えようとしているようだと不安を伝えました。



夜の闇に紛れて光秀は帝(正親町天皇;坂東玉三郎さん)の元に参内します。
帝は光秀に、月に住むという桂男の話を知っているかと問い、光秀が不老不死の花を独り
占めしようとして神の怒りに触れたと聞いていると答えます。
帝は、先帝から月は遠くから眺めるのがよいと教わったけど力ある者は皆あの月に駆け
上がろうとする、と物憂げに語ります。



帝は、自分は数多の武士たちがあの月へのぼるのを見てきたが誰も下界に帰って
こなかったと光秀に言い、さらに「信長はどうか」と問います。
そして「この後、信長が道を間違えぬよう、しかと見届けよ」と光秀に命じます。
光秀は、近頃の信長に対して感じていた違和感を帝も同じように感じていた、そして
帝から信長のことを看過してはいけないと命じられ、自分の感覚は間違っていなかった
のだという自信になって、この先のことにつながっていくのでしょうか。






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Last updated  January 19, 2021 01:52:41 PM


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