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June 8, 2005
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テーマ: たわごと(27810)
カテゴリ: ノンジャンル
少し前のことになりますが、ワイヤークラフトの関係でも著作権絡みのトラブルがありました。ある手芸雑誌にワイヤークラフトの作り方の記事が掲載されたのですが、そこで取り上げられていた作品は別の作家さんのオリジナルで、記事の作者はその作家さんの教室に通っていたことがあって、そこで覚えたものを自分のオリジナルであるかのように装っていたらしいです。盗用された作家さんは当然ながらサイトに抗議の文章を掲載し、雑誌編集部にもしかるべき対応を要求したようですが、もうサイトを見てもそのページは見当たらないので問題は解決したのだと思われます。

文学や音楽・美術はいうまでもなく、工芸や手芸に関しても著作権が存在して尊重しなければならず、侵害すれば法に触れることにもなるわけですが、その根拠はというと、何かあやふやで、著作権侵害についての犯罪意識は、その当事者にしても一般の人たちにしても比較的薄いのではないかと思います。。
それと、よく言われることに完全なオリジナルはないというのがありますね。表現は何らかの意味で先人の模倣からはじまっているわけですから、どこにその人のオリジナリティーがあって、著作権を認めねばならないか決めるのも難しい場合があります。

民謡で考えてみましょうか。例えば『ソーラン節』という歌の作者が誰であるかは知られていません。しかし、曲が存在するのですからそれを作った人は必ずいたはずです。民謡などの場合、最初に作られた歌詞やメロディーは、歌い継がれ時代を経るに従って人々の間で変化していき、もしかすると最初とはかなり違ったものになっているのかもしれませんが、それにしても、作者には印税が入らないどころか、素晴らしい作品を生み出しながら名前とともに後世にその栄誉を伝えられることもないわけです。というか、昔はそんなものを明らかにする必要などなかったのでしょうか。
文学の場合は、かなり古くても作者名の伝えられているものも多いですが、紫式部や紀貫之が印税を得ていたかどうかは疑問ですね。たぶん貰わなかったんじゃないでしょうか。まあ、このあたりの時代では、本は筆写されていたわけですけど。
大作曲家なんかも貴族や教会のお抱えで、そちらから俸給をいただいてたんですし。

印税というのは、相当古い本をお持ちでしたら最後のページの後を見てください。そこに小さい紙が貼ってありますね。本のタイトルや発行日が記されていて、著者名の後にハンコが押してあるはずです。
この小さな紙は奥付というんですが、昔は本が出来上がると、出版社の社員がそれを書いた先生の元にこの奥付をもって出向き、押印していただいたのです。発行する本には必ず奥付が貼られるので、これによって作家の先生も出版社が何冊本を出すのかが確認でき、ハンコを押した数=奥付の数=発行部数に従って、作家の取り分を受け取ったわけです。だから「印税」なのですね。

絵画や彫刻の作品自体の売買は昔からあったでしょうし、演奏家もその時々のギャラは貰っていたでしょう。そこでは作品はただひとつ、演奏も一過制であるから、その権利や利益に他者が介入する余地はありません。しかし、グーテンベルク以降、第三者による利益の横取りが可能になってきました。複製文化の時代になってきたからです。

たしかに、以前私が垣間見たそういう業界では、パクリや無断使用は存亡に関わる大問題なので、ひじょうに神経質になってました。

このように考えていくと著作権なんてたいした根拠のないもので、必ずしも多くの人の利益になるものではないという結論になってしまうのですが、まあ私はチャンスがあれば著作権で一攫千金などという妄想を抱くことがないわけでもないので、いちおうそちらは尊重し、人さまのものを侵害しないようにしておりますw

でも、2ちゃんねる系のフラッシュなんかには他人の画像や既存の楽曲を使い著作権を侵害して作られているものがけっこうあるわけですが、それがあってこそ凄く面白い作品になっているものもあるんですよね。だから、どこかに治外法権みたいな場所も必要なのかもしれません。こういうのは、いろいろな物事についても言えるのかもしれませんが、つまり管理が行き届きすぎると世の中から活気がなくなってしまうということになるのでしょうか。

まあ、人のパクリをやれば訴えられるばかりでなく、社会的信用を失って恥ずかしい思いをすることにもなりますから、気をつけた方がいいですけどね。








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Last updated  June 9, 2005 04:01:48 PM
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