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最近音楽の話をあまり書いてなかったので、久しぶりに洋楽のことなど。 近頃よく聴いているグループに「マルーン(Maroon)5」(写真左)がいる。最近メジャーになってきた米国のバンドでは、個人的にはメロディー、演奏のクオリティの高さや個性的な歌でとても好きなグループだ。 もちろん本国でも十分評価されている。2002年のデビューアルバム「Songs About Jane」(写真右下)は、ロックにソウル、ファンク、R&Bなど様々なテイストを織り込んだような奥行きある曲が人気を集め、1000万枚ものセールスを記録。グラミー賞最優秀新人賞を含む数々の賞に輝いている。 1994年にカリフォルニア州ロサンゼルスで結成された4人組バンド「カラーズ・フラワーズ」が前身。しかし、インディーズ・レーベルからアルバムを出したが商業的には成功せず、一時バンド活動も休止状態になった。 その後、ボーカルのアダム・レヴィーン、キーボードのジェシー・カーマイケル、ベースのミッキー・マデンの3人が中心となって、メンバーを再編成。2001年、ギターのジェイムス・バレンタインの加入を得て、新たに5人編成のバンドで活動を再開させ、名前も「マルーン5」と変えた(ドラムスは2006年にメンバー交代)。 活動休止中にニューヨークで得た数多くの刺激やインスピレーションの結果、アダム(バンドの作曲を主に担当)は、マルーン5が目指す方向性について、ロックの枠にとらわれない、様々なジャンルが融合したような厚みのある音楽に求めることに決めた。 新しいプロデューサーのもと出来上がったデビューアルバムは、ハリウッド映画のサントラで使われたこともあって注目を集め、シンプルでヘビーなロックバンドが全盛だった2001年当時、その完成度の高さからあっという間に人気が沸騰した。 また、2007年発売のセカンドアルバム「It Won’t Be Soon Before Long」(写真左下)も、デビューアルバムをしのぐ完成度ですでに400万枚以上を売り上げたほか、ファースト・シングル「メイクス・ミー・ワンダー」は、初の全米1位を獲得するなど、「2枚目のジンクス」など吹き飛ばす勢いを見せた。 そして日本でも、ノエビア化粧品やトヨタVITZのCMで彼らの曲が使われたこともあって、ますますファンの輪は広がった(マルーン5って知らないと言う貴方も、きっとCMでは曲を聴いたことがあるはず)。 僕はことし2月に、念願だった彼らのライブを大阪城ホールで観た。まだ2枚しかアルバムを出していないために、ステージではこれまでの発表したほとんど曲を演奏してくれたのは嬉しかった。 残念なのは、その後3枚目のアルバム制作の話が伝わってこないこと。海外アーチストの場合、4年~8年くらいアルバムを発表しない人やグループも珍しくないが、マルーン5はまさに「今が旬」のバンドである。早くさらに進化した3枚目を聴きたいと願うのは、僕だけではないだろう。 僕は、マルーン5の曲はまだ1曲も弾き語りをしたことはない。どの曲もひとくせあってピアノだけでは歌いにくい曲ばかり。アレンジを相当考えないと難しい。でも、いつか1曲はレパートリーに入れてみたいと願っている。こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2008/11/30
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最近はまっているお酒の一つにシェリーがありますが、銀座の老舗シェリーBAR「しぇりークラブ」がこのほど(10月7日オープン)京都に支店=写真左=を出してくれました。 嬉しいことに初代店長は、僕がよく知っている元・銀座店店長のMさん(大阪のアルテミスというBARにもいた方です!)です。Mさんは京都出身ということもあり、まさに「適役」として抜擢されたようです。 関西にも、大阪キタのバル・キンタ、ミナミのヘミングウェイなど本格的なシェリーBARが増えてきましたが、京都にもまた一つ使えるシェリーBARが誕生したのはとても有り難いことです。 ということで先週の日曜、京都へ行く用事があった際、早速、しぇりークラブ京都店へお邪魔して参りました(連れ合いも同行です)。 場所は、祇園の八坂神社と清水寺の間の、石塀小路にあります。「ねねの寺」で知られる高台院もすぐそばです(非常に見つけにくいロケーションにあるので、最初はちょっと迷いましたぞ)。)。 細い路地に面したお店は、一見すると白壁の土蔵と間違いそうでした。でも、京都にはやはりこういう店が似合いますね。しかも、なんと築約100年の蔵を改造したとのことです。 内装は、蔵の太い柱や梁などの木組みはそのまま活用したけれど、内装はかなり手をいれたそうです(写真右上&左=店内は蔵の雰囲気を生かした素敵な空間)。 完成した店は元の蔵の雰囲気を生かしつつ、カウンター(半分は銀座店の3階から運んだそうです!)や椅子はケヤキを使った特注品で、和と洋が調和した素晴らしい空間に仕上がっています。天井も高いのでとても落ち着いた雰囲気で、表の喧噪はここまで聞こえて来ないために、ゆったりした気分で旨いシェリーが味わえます。 久しぶりに再会したMさんは、僕の顔を見てすぐに思い出してくれました(BARのマスターは客の顔をよく覚えているとは言うけれど、覚えていてくれて、やっぱりめちゃ嬉しいなぁ…)。 早速、おすすめのシェリーをいただきました。京都店も銀座店と同じく、一人ひとり何の銘柄を飲んだのか記してくれる「記録簿」(写真右上)があります。次に訪問した時には、前回とは違うシェリーを味わってもらおうというお店の素敵な心遣いです。 日曜日は午後3時オープンというのが、呑兵衛にはとても嬉しい。居心地もいいから、シェリーの旨さも倍増して、杯がすすみます。まだ外は昼間だというのに、あっという間に2人で5杯も呑んでしまいました。 ちなみに呑んだ銘柄は、「Bajo de Guia」(マンサニージャ)「Solear」(同)「Bertola」(フィノ)「El Maestro Sierra」(同)「Jalifa 30 years」(アモンティリヤード)=写真左上から順番に。とくに最後の「Jalia」の旨さは言葉では表現できないほど。 フード・メニューには、美味しそうな料理が並んでいます。タパスもいろいろありそうです。シェフもいるので安心です。 あいにくこの日は、昼間に法事があって、その後しっかり昼ご飯(和食)を食べてしまったので、お腹がまだいっぱいです。フードは次回の楽しみにとっておきましょう。 しぇりークラブ京都店は、シェリーの品揃えも、接客も、雰囲気も、価格も(=原則として何を呑んでも1杯945円均一)どれもに申し分ない店です。何度でも通いたくなる店です。そして、いろんな人に教えてあげたいけれど、あんまり教えたくもない店です。 Mさんからは、「大阪や神戸の知り合いにPRしてください」とお店のカードをたくさん渡されたけれど、さぁ、どうしよう…(笑)。それはともかく、個人的には京都に来る楽しみがまた一つ増えました。【しぇりークラブ京都・石塀小路店】京都市東山区下河原町489-2 電話075-525-2201 午後5時半~11時半(日午後3時~10時) 月休 阪急四条河原町駅から徒歩15~20分(※わかりにくい立地なので、初めての方は近くまで来たら電話することをお勧めします)
2008/11/23
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「グレンリベット(The Glenlivet)」と言えば、全世界で最も飲まれているスコッチモルト・ウイスキーの一つ。ゲール語で「静かな谷」を意味する銘柄は、フルーティーで、ハニーやバニラのような香りを漂わせ、ほど良い甘さで、優しく繊細な味わい。絶妙なバランスが自慢のシングルモルトとして広く知られている。 その味わいは、グレンリベットと同じくらい世界中で多く飲まれているモルト、「グレンフィディック」とも共通点があるが、シングルモルトの王道をゆくものとして愛好家から高い評価を受けている(写真左=オフィシャルボトルの12年、15年、18年(左から))。 僕の馴染みのBARのマスターは、初めてスコッチモルトを体験するという客に代表的な3種類のティスティング(20mlずつ)を勧める際、ボウモア、マッカラン、そしてグレンリベットを選ぶことが多い。 すなわち、様々な銘柄のモルト旨さや味わい、香りなどを比較する上での「スタンダード(標準酒)」とも言える。僕も他の銘柄のシングルモルトを味わう際、「リベットに比べると***だなぁ…」と言い方をよく口にするくらい。 酒税法が改正され、密造酒の横行が一段落したスコットランド・ハイランド地方で、1824年、創業者のジョージ・スミスが興したグレンリベット蒸留所は「政府公認」第一号となった。エレガントな香りと優しい味わいが人気を集め、当時多くの蒸留所が「***** of Glenlivet」と名乗るモルトを商品化したほど。 スタンダードをゆくバランスの良さは、見方によっては、「個性に欠ける」という評価も受ける。実は僕自身も、そうした欠点らしい欠点のない味わいが物足りなく、普段はあまり飲まないシングルモルトだった。しかし、ある機会に古い時代(1970年~1980年代)のグレンリベットを味わった僕は、それが間違いだと気が付いた。 クリーンな味わいのゴールド色モルトを造り出すために、バーボン樽の使用比率(シェリー樽の使用は抑えめ)の高さにこだわり、ゆっくりとした風味づくり・熟成のために樽材は仏産オーク(「リムザン・オーク」と言う)にこだわる。それが軽やかだけれどもエレガントという味わいを生む。 そんなグレンリベットのすべてをじっくり味わえる機会があるというメールを先日、なじみのBARからもらった。ニューポット(樽詰め前の原酒)、12年、15年、18年、ナデューラ、オフィシャル12年の旧ボトルの6種類(約10mlずつ)を一度に味わえるという=写真右。 そんな機会はなかなかないので、早速お店にお邪魔した。聞けば、このテイスティングを企画したのは、輸入代理店だとか。もちろん販促や客へのPRが目的なのだが、そんなことより、僕にとっては、まだ味わったことのないグレンリベットのニューポットを楽しめることが何よりの魅力だった。 味わった6種のうち、オフィシャル12年、15年はまぁ知っての通り。18年の熟成感も言うことなし。シェリー樽熟成のお手本のような味わい。ナデューラは何度か味わったことがあるが、度数が強い(約59度)ので、まだつかみどころがよく分からない。 嬉しかったのは、1杯(種類)ずつ提供される際、そのモルトに合うつまみ(ドライ・フルーツ、チョコレート、スパイスなど)がチョイスされて一緒に楽しめること。これだけ飲めて味わえて2500円だなんて、夢みたいな話です(写真左上=モルトとドライフルーツは相性抜群!)。 この夜、どれよりも感動したのは、旨みが凝縮したニューポット(よく言われるたとえだけれど、まるで上質のグラッパかマールのよう)、そして12年の旧ボトル(写真右)。オールドボトルの特徴である「ひね香」はかすかにするけれども、それがうまい具合に旨みと調和している。 グレンリベットは不思議なモルトだ。独特のクセや個性をあえて強調せず、優しさやエレガンスを追求することが、グレンリベットをグレンリベットたらしめている。6種類を一晩で味わえる至福に包まれ、改めてその素晴らしさを見直した夜だった。 この貴重なテイスティング、年内一杯は希望すればまだ楽しめるという。ご興味がおありの方は、大阪ミナミの「Bar・HAYAFUNE」(大阪市中央区東心斎橋1-4-1 大和ビル10号館B1F 06-7651-8007 午後3時~11時 日祝休)まで、ぜひどうぞ。こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2008/11/17
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ブログを長年(と言ってもまだ4年ほどですが)やっていると、酒やBAR巡りを主なテーマにしているために、BAR業界の方が覗きに来てくれることがよくあります。 そのなかには、もちろんなじみのBARのマスターやバーテンダーの方が多いのですが、まったく会ったことのない、見知らぬ土地に住む方もいます(日本全国、いや全世界とつながっているインターネットの世界ですから、当然と言えば当然です)。 コメントをくださったりするうちにヴァーチャルな世界で親しくなって、まだ見ぬ土地でBARをされているマスターやバーテンダーのことに想像をめぐらせます。どんな方なのかなぁ…、どんな感じの店なのかなぁ…、店がある街はどんな雰囲気なのかなぁ…と。そして、いつかそのお店を訪ねて、本人に会ってみたいという熱い思いが募ってきます。 HPやブログをされている方も多いので、はっきりと店の名や住所を書かれている方もいますが、参考情報程度しか書かれていないケースや、「**地方(県)でBARをやっています」としか記されていないケースも結構あります。でも、そんな場合ほど、何とか見つけて訪ねてみたいと思うものです(写真左=今回目指した店の目印はこれ)。 先週末、東京へ出張がありました。その際、以前から一度訪問したいと願っていた千葉県内のBARにお邪魔する計画を立てました。東京や横浜のBARにはあちこち出没しているうらんかんろですが、同じ首都圏でも千葉県のBARにはいまだ一度も行ったことはありませんでした。 ただし、僕が訪ねようとしているBARは船橋市にあるということと、僕のブログによくコメントをくださったその店のバーテンドレスの方のハンドルネームが「エストレヤ」ということの2つしか手掛かりはありません。でも、インターネットの世界は不思議です。キーワードをあれこれ考えながら手を尽くして調べていると、ひょんなことから運良くたどりつけることがよくあります。 今回も店は偶然、僕がいくつかのキーワードで検索していたら、見つかりました。「Bar・Cooperage」。店名は「(ウイスキーの)樽職人」という意味でしょうか。先方は僕が訪ねることは知りません。でも訪ねてみて定休日とかだったらがっくりくるので、事前(約1週間前)にお店に電話して休みではないことは確認しておきました(念のために、ウイスキーマガジン・ライブでエストレヤさんご本人と会ったというブログ仲間のバブデ・ピカソさんにも「確認情報」をもらいました。ピカソさん多謝!) JR総武線の各停にのんびり乗って船橋に到着。駅前は、想像していたより大きく、にぎやかです。駅から南へ地図を片手にテクテク歩きました。最近はヤフーやグーグルで、詳細な地図が簡単に入手できるので楽です(いま賛否両論が沸き起こっている「ストリート・ビユー」は嫌いなので利用しません)。 駅から歩くこと約7、8分。Bar・Cooperageがあるビルの前に着きました。ここがエストレヤさんがご主人と2人で営んでいるというBARです。2階への階段の上がり口には、おしゃれなサインポールが立っていました。ここから店のドアを開けるまでの短い時間は、本当にワクワク、ドキドキする時間です。 木のドア(写真右上)を開けると、予想外に広いゆったりとした店内が目に飛び込んできました。温かい感じのライティング。カウンターはL字形に長く延びていて、なかには店長らしき男性と女性の2人がいました。カウンターには3人連れの先客が一組。 「一人なんですが、いいですか?」。僕はそう女性のバーテンドレスの方へそう断って、カウンターのほぼ真ん中の席に腰を下ろしました。赤い縁の眼鏡。以前、ご自身のブログで触れられていたから、目の前のバーテンドレスがエストレヤさんに間違いありません(写真左上=Cooperage店内風景)。 初めての店では、たいていまずジン・リッキーかスコッチのハイボールを頼みます。ジン・リッキーやハイボールの美味しい店に、「あまり外れはない」という僕流の一つの物差しです。頼んだジン・リッキーは、もちろん「外れ」ではありませんでした。バランスがとれてキリッとした旨さ、心地よい酸味が疲れをいやしてくれます(写真右=2杯目にいただいたバーボンの美酒「Richmond Reserve」)。 「エストレヤさん、うらんかんろです。はじめましてー、やっとお邪魔することができました!」と、ここで自己紹介。当然ですが、「えっ! うらんかんろさん?!」と驚きを隠せないエストレヤさん。「わざわざ訪ねてくださって、本当に有難うございます。でも、よく分かりましたねー。(ブログには)店の名前も住所も書いてなかったのに…」と当然のご質問です。 「エストレヤ、船橋、バー、バーテンダー、バーボンなどとキーワードを入れていったら、そのうちにだんなさん(=たるおさん)のブログにたどりついたのです。そこにはエストレヤさんのブログがリンクされていたし、これはもうビンゴ!だと」と得意げに語る僕。もちろん、ブログをやっていたからこそこうした嬉しい出会いが生まれたことは言うまでもありません。インターネットに感謝です(写真左=店内風景)。 エストレヤさんはたるおさんと結婚されたとほぼ同時に、このCooperageをオープンされました。お店は今年12月でまる8年。お客さんは地元の方が中心だそうです。船橋は東京へ通勤している方が多いので、土日にもこのカウンターで癒しの時間を求める方が多いとか。だから定休日は月曜日です。お喋り好きで明るいご夫妻のおかげで、落ち着いた店内なのに、とてもアットホームでなごやかな雰囲気です。 エストレヤさんは「もっとオーセンティックなBARを想像されていたうらんかんろさんの期待を裏切ったかもしれませんね」と謙遜されていました。いやいや、オーセンティックBARを名乗って、店の調度に惜しみなくカネをかけ、バカ高いチャージをとるBARに限って、ロクな店はないのです。 Bar・Cooperageの「温かい接客」と「居心地の良さ」こそ、オーセンティックBARのお手本であり、オーセンティックを名乗る資格は十分ですよ。その証(あかし)に、僕はジン・リッキーの後、3杯も飲んでしまいましたぞ。 2杯目は、バーボンにとても詳しいエストレヤさんが一番好きだという「リッチモンド・リザーブ」の8年ものをストレートで。まるで重厚なシングルモルトのような、奥行きある旨さです。ブッシュが大統領でいる間はバーボンを敬遠していた僕ですが、民主党のオバマが次期大統領に決まったことを祝って、これからはバーボンもしっかり飲みましょう(笑)。 3杯目。「テンプルトン・ライ」(写真右上)。ポットスチル蒸留による100%ライ・ウイスキー。あのアル・カポネが好きだった酒だとか。話のタネが一つ増えました。そして最後は、東京へ引き返すためのクールダウンとして、カクテルの「レッド・アイ」をお願いしました。 名残は尽きないけれど、お別れの時間が近づいてきました。玄関の外まで見送りに出てくれたエストレヤさんと、再会を誓って固い握手(写真左=エストレヤさんとの嬉しいツーショット!)。 これでいままで1軒も知らなかった千葉県に、僕の「なじみのBAR」が出来ました! Bar・Cooperageが船橋でますます愛される酒場になることを祈って、乾杯! そしてこの夜の素晴らしい出会いに乾杯!! エストレヤさん、たるおさん、心のこもったおもてなし、本当に有難うございました。【追記】訪れる約1週間前、定休日を確認するために自宅からCooperageにかけた電話の話。ナンバー・ディスプレーに表示された市外局番を見て、エストレヤさんは「関西に住む方からの電話だなぁ…」とは思っていたそうです。これは鋭い!一本とられちゃった。でも、「昔うちに来てくれて関西に転勤した人がまた訪ねてきてくれるのかなぁ」と予想していたそうなので、やっぱり僕の訪問は「大きなサプライズだった」とか。【Bar・Cooperage】千葉県船橋市本町4-40-12 インペリアル山下ビル2F 電話047-425-8885 午後7時~午前3時 月休こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2008/11/10
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沼津でVictory、Frankという2軒の素晴らしいBARを巡った僕は、JRの各停に乗り、再び三島へ戻った(沼津~三島間は時間にして5分ほど、だから、まぁ同じ街のようなものです)。 さて、三島に戻っての3軒目のBAR。この夜の最大の目的でもある「Bar YUMOTO」へ向かう。駅から南へ徒歩7、8分、細く、曲がりくねって街灯も少なくてほの暗い道。初めての人はまず間違いなく道に迷うに違いない。 案の定、僕もYUMOTOがあるマンション前を通り過ぎてから、間違いに気づき引き返した。BARであることを示すのは、マンション入り口脇の店名の金属製のプレート(写真右)だけ。でも、そのプレートのデザインがまた素晴らしいセンスなのである。 店内の写真は事前にある本で見ていて、だいたい知っていた。カウンター横の壁一面がガラスで、土手の木々や源兵衛川のせせらぎが見える。木々はライトアップされて、とてもいい眺め。 聞けば初夏(5~6月)には、なんと窓の外にホタルが舞う幻想的な光景も眺められるという。三島には市街地に小さな川が数多く流れ、市や住民による川の浄化の努力もあって、ホタルがたくさん戻ってきているとのこと。素晴らしい取り組みだ。 さて、店内は金曜日ということもあるが、ほぼ満員の盛況だった。カウンターに空いていた席に案内された僕は、ここでもまずジン・リッキーを頼んだ(店が忙しい時には、ややこしいカクテルを頼まないのも客のマナーだ)。 Bar YUMOTOのマスターは、その名の通りも湯本。彼、湯本織衛君とは、4年ほど前、銀座のBar Taliskerで知り合った。当時湯本君はそのTaliskerで修行中の身。「いずれ三島に帰って自分の店を持ちたい」と夢を語っていた。 その後、彼が三島へ戻ってからはしばらく会うことはなかったが、しばらくして、ある雑誌で彼が念願のBARを開いたこと、そして結婚した奥様の清美さんは中学校の同級生で、同じ職業(バーテンテンドレス)であることを知った(写真右=YUMOTOの裏を流れる源兵衛川。遊歩道代わりの飛び石があって、川べりまで降りられます)。 ジン・リッキーを僕の目の前に持ってきた湯本君に、「お久しぶりです。Taliskerでお会いした**です」と挨拶すると、少し驚いたようで(久しぶりなので、店に入って来た時はすぐには分からなかったのだろう)が、「はるばる有難うございます」と歓迎してくれた。奥様ともご挨拶した。清楚な中にも、きりりとした表情が素敵な人だ。 実は、奥様は今年5月のNBA(日本バーテンダー協会)の全国カクテル・コンクールで並み居る強豪をおさえて見事優勝したという輝かしい経歴の持ち主(写真左=5月の表彰式での湯本清美さん〈中央〉 ( C ) 朝日新聞社 拝借多謝!)。女性が「日本一」になるのは12年ぶりという。 そんな快挙もあって、YUMOTOはまさにいま旬(しゅん)のBAR。日本一のカクテルを味わいたいというBAR好きが全国から集まって来るので、連日盛況のようだ。でも、僕はやはり昔のよしみで再会を祝って、2杯目は湯本君のオリジナル・カクテルをお願いした(笑)。奥さんのカクテルは次回の楽しみにとっておこう。 さて、三島にはYUMOTOのほか2軒、お邪魔してみたいBARがあった。1軒は、三島では最も全国にもその名が知られてきた「Bar 奈良橋」。そしてもう1軒も歴史ある店だが、ジャズなどのライブで有名な「茶色の小瓶」という風変わりな名のBARである(写真右=湯本君と再会を祝ってツーショット)。 僕の今夜のホテルは駅近で、徒歩2分くらい。目的のBARは駅からの距離が遠い順で、奈良橋→茶色の小瓶→YUMOTOとなる。という訳で、まず奈良橋へ行って、その後茶色の小瓶に寄り、再びYUMOTOへ戻って、ホテルで沈没(笑)というプランを描いていたので、とりあえず、湯本君に「後でまた戻ってくるからよろしく」と言って、YUMOTOを後にした。 奈良橋は、1922年(大正11年)に造られた石造りの土蔵を改造したユニークなBARである。三島駅からは伊豆箱根鉄道で2駅、「三島田町」という駅のそばにある。ゆったりした吹き抜けの空間、そしてイタリアのアンティ-クの飾り棚を使ったバック・バーがとても温かい雰囲気を作り出している。 だが創業は意外と最近で、1999年。沼津のVICTORYで修業された小林健吾さんという方が親友のFさんの協力で開いた。そして今では、三島のBARでは最も有名な存在となり、僕も「いつか訪れてみたい」とずっと願い続けてきたBARだった(写真左=奈良橋の玄関)。 しかし、創業されたマスターの小林健吾さんはすでにこの世にない。今はFさんの後輩にあたる青木マスターが店を守っておられる。7年前、小林さんは心臓の手術を受けるために入院した。さほど難しい手術ではないという話だったが、体に異変が起きて帰らぬ人となった。 まだ33歳の若さだった。「ちょっと行ってくるから、店を頼むねと言われ、お別れしたのが最後」だった青木さんは急死を知らされて呆然となったという。小林さんのいなくなった「奈良橋」をどうしたらいいのか、奈良橋の創業時から一緒に手伝って来たFさんらスタッフは思い悩んだ(当時のスタッフには、YUMOTOの奥様、清美さんもいた)。 小林さんの存在はあまりにも大きかったが、その思いのこもった、この奈良橋を閉じる訳にはいかない。悩んだ末に、Fさんや青木さんらのスタッフはみんなで力を合わせ、店をそのまま守ることに決めた。 そして今、Fさんら歴代スタッフの努力の甲斐あって、奈良橋は昔と変わらぬ姿で毎夜、客でにぎわっている(写真右=奈良橋の店内。カウンター席から見上げると、土蔵中2階の物置が見えるのが面白い)。 僕は、生前の小林さんとは会うことは叶わなかった。しかし、奈良橋のカウンターにたたずみ、美酒に酔い、青木マスターと語り合ううち、天国にいる小林さんに出会えたような気がした。 「健吾さん、貴方の『志』はしっかりとお弟子さんたちに受け継がれていますよ」。三島にこれからもBar 奈良橋があり続けること、それが僕らBARファンの願いでもあり、小林さんへの何よりの供養になるに違いない。 さて、奈良橋の後には、せっかくだから伊豆箱根鉄道の可愛い電車にひと駅(田町→広小路)乗ろうと思ったが、あいにく電車は出たばかり。時間がもったいないので広小路までテクテク歩くこと10分余で、広小路駅が視界に。そこから数分で目指す「茶色の小瓶」(写真左)に着いた。 ここも2階へ階段を上がる。ドアに近づくにつれてジャズが聞こえてくる。そう、ここはジャズやボサノバ、カントリーなどライブが週1~2回開かれるライブBAR。あいにくこの日はライブはなく、代わりに、店内のモニターでジャズ・ライブが流されていた。 店内は明るいライティングで、キャパも50~60人は入れそう。一人でしっとりと飲むというよりグループ向きか。スタッフもおしゃべり好きでよく話しかけてくる。フロアの隅にピアノがあったので、弾きたい気持ちがむずむずとしてくる(笑)が、他にお客さんも多いのでここはあきらめる。 茶色の小瓶は料金もリーズナブルで、気軽に飲むにはとてもいい雰囲気の酒場だ(こういう賑やかなのは苦手という方のためには、同じ経営の姉妹店で、オーセンティックな「アフターバー石垣」が近所にある)。 さて、「茶色の小瓶」で、小休止的な飲み方をした僕は、再び、「お帰りなさい」と迎えられて、YUMOTOのカウンターに戻った。12時近くになるので、店はまだ超盛況。地方都市の不景気も、勢いのあるYUMOTOには無縁なのかもしれない(写真右=アイラ島の蒸留所関係者のサインが数多く記されたスコットランドの旗。湯本夫妻が新婚旅行の思い出が詰まっている。BARのドア続くエントランスに飾られている)。 出戻りの僕は、窓越しの景色がよく見えるように、カウンターの一番窓側に席をとった。そして、今度はシングルモルトのボウモアを頼んだ。アイラ島のボウモアは湯本ご夫妻が3年前結婚式を挙げた思い出の地。 そして、僕にとっても、昨年秋旅した忘れられない場所。アイラに住む共通の知人らの話に花が咲いたが、あいにく今夜は超盛況である。あまりご夫妻を僕の前に拘束してはいけない(これも酒場で飲むマナーの一つだ)。 その後、僕はさらにもう1杯、シングルモルトをゆっくりと頂いた後、YUMOTOを後にした。帰り際、湯本君は店の前まで出てきて、見送ってくれた。「また必ず来ます」。僕はそう言い残したが、それは社交辞令ではなく、このYUMOTOには必ずまた来たいと思う。 昔親切にしてもらい仲良くなったバーテンダーが、その後独立して成功する…これくらい嬉しいことはない。そしてBARという舞台を通じて、全国に知り合いが広がる。いつも言うけれど、だからBAR巡りはやめられない。【Bar YUMOTO】静岡県三島市芝本町10-7 電話055-981-5578 午後6時~午前2時 不定休 【Bar 奈良橋】三島市中田街8-25 電話981-8332 午後6時~午前1時 日休 【パブリックバー・茶色の小瓶】三島市西本町1-25 広小路ヒルズ2F 電話981-1566 午後6時~午前2時 月休 【アフターバー石垣】三島市泉町14-1 電話976-1444 午後6時~午前1時 日休 ※いずれの店も大都市のBARに比べるととてもリーズナブルです。こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2008/11/02
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静岡県と言えば、東西に長く広い県だ。県都の静岡市のほかにも、浜松、熱海、三島、沼津、伊東、清水、焼津、磐田など全国的に知られた結構メジャーな都市がたくさんあるのが特徴である。 静岡県は、新幹線で東京へ出張へ行ってもいつも素通りするだけで、これまで途中下車したことはなかった(考えてみても、中学校の修学旅行で富士山や伊豆地方へ行ったほかは、20年ほど前に掛川市にあるヤマハの「つま恋リゾート」を訪れたくらい)。 そんな静岡県に、本当に久しぶりにお邪魔してきた。お隣・神奈川県の藤沢市に住む友人と会う用事があったので、「ついでに静岡のBAE巡りを」ともくろんだ僕。 広い静岡県には当たり前だが、BARが数多くある。人口的には浜松(約80万人)、静岡(約70万人)の両市がダントツだが、静岡のBAR業界の中心都市は、昔からなぜか沼津と三島である。 静岡のBARを以前から巡ってみたいと思っていたのには、2つほど理由があった。一つには、全国的にも有名な老舗BAR・オーセンティックBARの存在。 そして、もう一つの理由は、かつて銀座のBARで知り合ったバーテンダーが、3年ほど前に生まれ故郷の三島に帰って、念願の店を持ったから…。その店を一度訪ねてみたいと、ずっと思い続けてきた。 ようやく実現の日が来た。新幹線で三島に降り立った僕は、ホテルにチェックインした後、再びJR東海道線に乗って、沼津へ向かった。まず1軒目にお邪魔したのは、全国でもその名を知られる老舗BARの「Victory」(写真左上)。沼津駅から南へ歩いて10分弱 少しわかりにくい、静かな住宅街の中に、ぽつんと綺麗なステンドグラスのライト(看板灯)が輝いている。それが店の目印。 ドアを開けるとすぐに階段。そこを2階まで上がると、素晴らしいレトロな空間が広がっていた。マホガニー調の落ち着いた内装、使い込まれた木のカウンターは職人のノミの跡をあえて残し、それがまたいい味わいを醸し出している。真鍮の手すりには細かい装飾(エッチング)が入る凝りよう(写真右上)。 しかしマスターのKさんに尋ねると、驚くなかれオープンして今年でようやく37年(1971年創業)という。とてもそんな歴史の浅い酒場には見えない。まるで40~50年、見ようによったら、戦前から営んでいるような重みのある雰囲気が溢れている。 僕は開店時間の15分ほど前に店に着いてしまったが、嬉しいことに、バーテンダーの方はいやな顔一つせず、「構いませんよ、どうぞ、どうぞ」店に招き入れてくれた。カウンターに座って早速、BAR巡りの「スターター」として、ジン・リッキーを頼んだ。 しばらくして僕の前にやってきたマスターのKさんに自己紹介。「友人からも(Victoryのことは)以前から聞いていて、ここに来るのが夢でした」と伝えた。友人のことはKさんもよく知っていたので、うち解けるのに時間はかからなかった。 僕が関西のBARやバーテンダーのことを話していると、マスターは「3年ほど前でしたか、大阪のバーテンダーさんたちがたくさん団体で、御殿場の蒸留所見学の帰りに寄ってくれましてね」と嬉しそうな顔を見せてくれた。マスターが名前を挙げた大阪のバーテンダーは、ほとんどが僕のよく知る方々で、その場がさらに盛り上がったことは言うまでもない。 Victoryは最近、同じビルの隣の部屋の壁をぶち抜いてBARから続くテーブル席ばかりのラウンジ(写真中左)を造り、店のキャパは大きく増えた(最大40人までOK)。このラウンジがまた素晴らしく、落ち着いた内装。ジャズやクラシックの室内楽でも演奏すればぴったりの空間だろう。BAR愛好家の皆さん、Victoryを知らないなんて、一生の損だと僕は思う。 さて、長居すると目標の「ひと晩5軒」が大変なので、後ろ髪を引かれつつ1時間ほどでVictoryを後にし、次なる店へ向かう。Victoryから歩いて5、6分。沼津で訪ねておきたい店がもう1軒あった。その名は「Bar Frank」(写真中右)。Victoryより少し古い、1967年にオープンした老舗である。 店のドアを開けると、いきなり黒い金属製のらせん階段=写真左(これは2階から階下を見下ろした光景)=が目に飛び込んで来た(沼津の老舗BARは2階がメインという店が多いのかなぁ…(笑))。一歩ずつゆっくりと上がると、右側に長いカウンターがあった。 Victoryに負けないくらいの素晴らしい内装。木を生かした落ち着いた空間。しかし老舗と聞いていたのに、どこを見ても洗練されていて、壁も木も新しい手触りである。バーテンダーの方に聞くと、最近全面リニューアルされたとのこと(以前は店は1階で、2階は倉庫として使っていたとか)。 あいにくマスターのAさんはまだ店に現れていなかったが、バーテンダーの方に自己紹介してカウンターで飲み始める。(写真右=カウンター脇の壁には成田一徹氏の切り絵がありましたが、これは改装前の昔のFrankを描いたものだとか)。 店をリニューアルしたことについては、常連の間でもおそらく賛否があるだろう。昔のままの内装を守ることも大切だが、伝統を守りながらも客がより楽しく落ち着いて飲めるような雰囲気づくりをするのも店の使命だろう。 僕は昔のFrankを知らないから、昔との比較はできない。だが今のFrankの、重厚で、こだわりあふれる内装にはマスターの心意気が感じられ、老舗の風格はしっかり継承されていることは僕も保証する(BAR愛好家らのブログでの評判も、上々のようで嬉しい)。 そんなことを考えていると、Aさんが現れた。口ひげがかっこいい、上品で親切な、想像通りの紳士という第一印象。ゆっくりお話したかったのだけれど、三島へ戻る時間も迫ってきた。Aさんとは丁重にご挨拶だけをして、名残惜しい気持ちいっぱいでお別れし、僕はJR三島駅へ急いだ。※「三島編」へ続く【Bar Victory】静岡県沼津市八幡街125 電話055-962-0684 午後6時~午前1時 無休 【Bar Frank】同県沼津市大手町2-11-17 電話055-951-6098 午後6時~午前1時 日休・こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2008/11/01
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