ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Apr 5, 2009
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「The Long And Winding Road」

 今日のカルテットの練習、後半はブラームスの1番(Vn1 僕、Vn2 ピーター、Va ジュディー、Vc ジャン)。

前回(去年)この曲を合わせたとき も、いろいろともめて大変だったけど、今日も課題事項が山積み。1楽章と4楽章は特に難しいし、2楽章の三連符と八分音符のぶつかるとことか、3楽章の独特の四拍子感とかも要注意。こうゆう難しさって、慣れてくるとクセになってきそうな感じもするものの、そこにたどり着くまでの道のりがキツイ。

 ファーストを弾く重責もつくづく感じた。例えば1楽章で独りで長いことウネウネ弾かなきゃいけない以下の部分。

brahms op51_1_1.jpg

 こうゆうとこでファーストがさりげなくもビシッと決めないと、全てが台無しになってしまう。言い訳なんて許されないし、ちょっとでも音程を外したり、あるいは走ったりつまづいたりリズムが崩れようものなら、周りの三人から激しく非難されてしまう。←されてしまった。
 悔しいけれど、彼らのおっしゃる通り。



 ま、結局いつも辛くて苦しい練習にはなってしまうけれど、ブラームスの室内楽はやっぱり楽しい。弾けば弾くほど難しく感じられてきて、だからこそ一生かかってでも取り組む価値は絶対にある。

 今までいろんなブラームスの曲に挑んでは、仲間同士で喜怒哀楽を経験してきた。
 練習してて大喧嘩になったことも何度もあるし、あるいはちょっとした舞台で人前で弾かせてもらって感涙にむせんだこともあるし。
 長く険しく、そして曲がりくねった道をせっせと歩みつづけてるような虚無感と充実感。
 終点がないのはわかってるけど、それでもやっぱりブラームスはやめられないわけで。





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最終更新日  Apr 7, 2009 07:21:06 PM
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