ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Jul 3, 2010
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「Rondo alla Zingarese ジプシー風ロンド」

 今日のピアノ四重奏の練習後半は、(ほんとは五月末に練習するはずだった)ブラームス1番を強引に合わせた。

 この曲の終楽章は「ジプシー風ロンド」。どこがどうジプシー風ロンドなのか、どう弾けば「らしく」なるのか、四人で多少もめながら練習する。
 なにしろ今春ハンガリーを旅してきて、ジプシー音楽とは何かということについて激しく興味を持ってる昨今のワタクシなわけで。

 基本的に三つの小節をひとまとまりとしてフレーズを捉え、しかし二小節がひと単位となることがたまにあるので、そこできちんと「つまづき感」を演出。この微妙な不規則性こそがこの曲の最大の特徴。
 アクセントや装飾音符も強調し、裏拍をも大げさに。

 ちょっとした心がけでずいぶん変わるもので、なかなか楽しい練習となった。
 ブラームスって、お堅いドイツ古典派っていう印象があるけれども、実は彼の東っぽい一面をいろんな作品に垣間見られることができる。

 ちなみにこの曲は思いっきり「ロンド」なので、単なるどんちゃん騒ぎに終始するのではなく、しっかり元のサヤに戻って同じことを律儀に繰り返す。






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最終更新日  Jul 5, 2010 07:08:27 PM
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