ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Dec 18, 2024
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カテゴリ: 映画、テレビ
「カラスなぜ泣くの」(評価 ★★☆☆☆ 二つ星)

 ソプラノ歌手マリア・カラスさん(の晩年)を描いた映画を観たのでその感想を。主演はアンジェリーナ・ジョリーさん。
 日本ではどうやら未公開。

 ぼく自身、カラスさんはその美声を録音で存じてはいたものの、人物像についてよく知らなかったし、数々のオペラの名アリアがちょっとずつ聴けるに違いないと思って、期待しまくって鑑賞。

 結論から言うとイマイチ。ぼく好みの映画ではなかった。厳しめに二つ星。

 ジョリーさんの演技は普通にお上手。あたくし主演女優賞狙ってますの的な名演技をご披露なさってはいるのだけれど、ぶっちゃけ、もっと華奢で不健康に見える役者さんが演じたほうがよかった。←それ言っちゃおしまい?

 晩秋のパリの街並み、彼女のアパルトマンの内装など、映像としては美しい。

 脚本とか演出がだるい。
 既に歌手としての第一線を退き、体調もすぐれない、そのくせ酒と煙草が大好き。しかし意識高い系で、全然謙虚じゃない。そんなおばさんの日常がだらだら描かれる。

 富豪アリストテレス・オナシスさんとの恋慕も描かれてるのだけど、やはり中途半端。

 せっかく周りのみんなが優しく手を差し伸べてくださってるのに、彼女は常にご機嫌ななめ。そんな言い方ないんじゃね、というような嫌味で乱暴な台詞が次々と出てくる。
 実際そうゆうお方だったのか脚色や演出の問題なのか。正直言ってぼくはカラスさんのことが嫌いになった。

 もっと現役時代の華々しいご活躍ぶり、舞台で美しく輝く歌姫マリア様を見せつけてくれてもよかった。

 この監督のことを調べてみたら、パブロ・ララインさんという「 スペンサー、ダイアナの決意 」を監督した人。
 あの作品もつかみどころのない映画だったよーな。





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最終更新日  Dec 22, 2024 12:44:13 AM
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