ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

May 31, 2025
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カテゴリ: 映画、テレビ
「クロ歴史」(評価 ★★★★☆ 四つ星)

 クリント・イーストウッド監督作品。
 陪審員として殺人事件の裁判に関わることになった一市民が主人公。容疑者が有罪か無罪か裁判が進行していくが、やがて主人公はもしかしてこの事件の犯人は自分かもしれないと思い始める。

 とても良かった。
 誰にでも起こりうること。主人公の葛藤もよくわかる。彼が実はもとアル中で、アルコールから足を洗おうを必死になってるという設定も活きてる。妻が妊娠していて幸せな家庭を築こうとしているまさにその時の話というのにも唸る。

 主人公のみならず、容疑者、検察官、弁護人、弁護士、それぞれの立場になってみても、もし自分だったらどうするだろうかといちいち自問自答しながら観た。
 正義、良心の呵責、犠牲、保身、そして運/偶然。いろんなお題が次々思いつく。

 主演のニコラス・ホルトも良かったし、脇を固めるおじさんおばさんたち(トーニー・コレット、JKシモンズ、クリス・メッシーナ、キーファー・サザーランド)も演技がお上手。

 てか、内容も演技もいいのだけれど、やはりイーストウッド監督はさすが。物語の展開がすごくわかりやすい。てきぱき進行するし、情報は小出しにしつつも、的確な時と場所でさらっと描写する。ほんとに良く出来てる。





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最終更新日  Jun 6, 2025 08:45:12 PM
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