I love Salzburg

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2009.06.20
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カテゴリ: 映画・DVD
久々にDVDを借りて来ました。

『裸足の1500マイル』、2002年に制作された映画です。

*

「え? この時期にエアーズ・ロックへ行くの?」
'02年2月のある日、NZのクライストチャーチのバス停で、偶然一緒になった男性は私にそう言いました。
その2日後に、私はオーストラリアへ向け出発することになっていたのです。

「大陸の真ん中辺りは、真夏の今頃、日中の気温が40℃以上に上がるんだ。」


実際、私が参加したcontikiツアーの行程も、暑い盛りの日中は冷房の効いたバスに乗って移動をし、夕方から砂漠や渓谷を探検するといった具合でした。

とにかく暑い。 それは、汗さえも蒸発しそうな焦げるほどの暑さです☆




これは、今年の2月に日本でも公開された映画「オーストラリア」のような恋愛色はなく、゛盗まれた世代"を取り上げた実話でした。

* * * * * * *

1931年 西オーストラリア州。
100年の間 アボリジニは白人入植者に侵略された。
その後、アボリジニ保護法で彼らの生活は厳しく規制された。
アボリジニ保護局長ネビルは、西オーストラリア州の監督官として、混血アボリジニの子供を親から引き離し、収容する権限を持っていた。

*

主人公モリー・クレイグは、妹デイジーと従妹のグレイシー、そして彼女の母と祖母と一緒にギブソン砂漠の端にあるジガロングに生きる砂漠の民だった。

ところがある日、3人はアボリジニ保護局の人間に連れ去られ、パース近郊にあるムーア・リバー保護施設へ強制収容されることになる。
そこでは、粗末な環境の下、白人社会へ適応するための教育が行われていた。

たまりかねたモリーたちは脱走を決意。


しかし、そんな彼女たちをネビルと追跡人が追い掛ける。。。

*

私は白豪主義について、全く知識がありませんでした。
アボリジニに対する人種差別があることしか、知りませんでした。

昨年2月、オーストラリア政府が初めて゛盗まれた世代"に対して公式謝罪したことすら知りませんでした。




ネビルは呟きます。
「原住民の問題は難しい状況にある。
特にアボリジニたちは、彼ら自身の野蛮な風習から守ってやらなければならない。
彼らに分かってほしい。
我々は、彼らのために努力しているのだということを…。」

大英帝国がオーストラリアを植民地化して以来、白人の入植者は原住民を迫害し続けました。
そして その根底には、「白人の文化は進んでいる」との思い込みがありました。

モリーたちは白人の父とアボリジニの母との混血でした。

人種交配が3代も続き、白人の血が代々濃くなることで、肌の黒さもアボリジニの人種的特徴も消滅してしまう。

彼らの中からアボリジニの血を消し去ろうというのです。
アボリジニの血そのものを一切否定したその政策ほど、ぞっとするものはないでしょう。
なんて、浅はかで勝手な考え方。。。

しかも、それは1970年まで続いていたということに改めて驚きました。

アイデンティティーの喪失に今も苦しむ゛盗まれた世代"、、、
この映画では、モリーたち3人の少女を通して、それらの現実と、アボリジニ人の逞しさと聡明さ、オーストラリア大陸の無情なほどの広さを知らされました。


モリーのまっすぐで力強い瞳に、白人たちの姿がとても薄っぺらく感じます。
原住民たちは、私たちでは到底理解しきれない霊力のようなものを持っているのではないか、、、そう思わせる場面が何度か出て来ました。

けれど、それほど霊格の高い民族である原住民たちへの差別が、きっと現在も形を変え、どこかに残っていることでしょう。
私達は進んでいる、、、そう思っているのは、今も自分勝手な先進国の人間だけかもしれません。。。(もちろん、私も含め…。^^;)

そして、ある時、気付くのかも…。
決して「先進」ではなかったことを…。

その時 逞しく生き残っていけるのは、自然の愛情も厳しさも知り尽くした彼らの方かもしれません。


現実をそのままに、さほど脚色もされていないこの映画、結構 私のお気に入りです。^^


こちらは、'02年2月のオーストラリア大陸。 独特の赤土が伝わりますでしょうか…。
2009-06-20 21:35:12

2009-06-20 21:34:48





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Last updated  2013.03.13 14:01:27
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